今日はまるごと傍聴したかったのですが、結局、午後の委員会に遅れて参加でした。質問者は、小長井由雄議員、赤堀佐代子議員、谷卓宜議員そして酒井議員でした。質問と答弁を聞いているだけで勉強になりますが、一つだけ紹介します。
それは酒井議員が、『統計で見る都道府県のすがた』の資料を活用して県民一人当たりの福祉費、教育費が全国ランキングで最下位のほうに近い事例をあげて批判的質問をした問題です。
この手法は、三回の県知事選挙で、無駄な公共事業に税金を投入して、県民一人当たりの福祉・教育予算がいかに少ないか、というキャンペーンで随分と多用しました。統計はわかりやすいし、話しやすいのです。
一例をあげれば、人口10万人当たりの医療施設に従事する医師数は静岡県は全国42番目、ひどい県だ、になります。しかし、一方で一般病院100床あたりの医師数は16番目です。そうすると、医師ががただ不足でなく、ベッド数が少ないわけです。
では、病院のベッド数が多ければ医療サービスが充実してることになるのか、という問題が発生します。貧困の時代には、ある種の医療レベルを示しました。ところが、これだけ医療費が増大し、その質を問われる時代になると要注意です。
酒井議員の質問に土井技監は次のように答弁しました。「老人ホームにはいることと介護から自立した人生をおくれることを比較したら、後者に価値がある。高知県は誰もがモデルにする。しかし、公衆衛生関係者で高知県がいいと言う人は誰もいない。直接、高知県関係者に聞いたら、供給が需要を読んでいる典型的なケース。今では施策が大きな負担となっている、といっている」。
勿論、酒井議員も「医師、看護師の供給が少ないから需要が生まれない、ということもある」と反論するわけです。まさに、この問題は大きな政府、小さな政府論争の根幹でもありますが、「新しい公共性とは何か」に関わる大問題であります。
大変、面白い質疑を傍聴させてもらいました。決算委員会も今日で終わり、明日は裁決の日です。もっと傍聴しなくてはいけなかったと、大いに反省をしました。
それは酒井議員が、『統計で見る都道府県のすがた』の資料を活用して県民一人当たりの福祉費、教育費が全国ランキングで最下位のほうに近い事例をあげて批判的質問をした問題です。
この手法は、三回の県知事選挙で、無駄な公共事業に税金を投入して、県民一人当たりの福祉・教育予算がいかに少ないか、というキャンペーンで随分と多用しました。統計はわかりやすいし、話しやすいのです。
一例をあげれば、人口10万人当たりの医療施設に従事する医師数は静岡県は全国42番目、ひどい県だ、になります。しかし、一方で一般病院100床あたりの医師数は16番目です。そうすると、医師ががただ不足でなく、ベッド数が少ないわけです。
では、病院のベッド数が多ければ医療サービスが充実してることになるのか、という問題が発生します。貧困の時代には、ある種の医療レベルを示しました。ところが、これだけ医療費が増大し、その質を問われる時代になると要注意です。
酒井議員の質問に土井技監は次のように答弁しました。「老人ホームにはいることと介護から自立した人生をおくれることを比較したら、後者に価値がある。高知県は誰もがモデルにする。しかし、公衆衛生関係者で高知県がいいと言う人は誰もいない。直接、高知県関係者に聞いたら、供給が需要を読んでいる典型的なケース。今では施策が大きな負担となっている、といっている」。
勿論、酒井議員も「医師、看護師の供給が少ないから需要が生まれない、ということもある」と反論するわけです。まさに、この問題は大きな政府、小さな政府論争の根幹でもありますが、「新しい公共性とは何か」に関わる大問題であります。
大変、面白い質疑を傍聴させてもらいました。決算委員会も今日で終わり、明日は裁決の日です。もっと傍聴しなくてはいけなかったと、大いに反省をしました。