イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「若い読者に贈る美しい生物学講義 感動する生命のはなし」読了

2020年04月10日 | 2020読書
更科功 「若い読者に贈る美しい生物学講義 感動する生命のはなし」読了

タイトルの通り、多分これから進路を決めようという高校生くらいの人たちが対象の本のようだ。帯に書かれているほど感動的なものでもなかった。
ただ、僕も高校時代の生物の授業を思い出した。「生物とは」、「発生」、「遺伝」、「免疫」それに加えて「進化」について・・。そんなこと、あの頃は一生懸命勉強していたよな~。ちょっと変わった先生であった。噂では蜘蛛の研究をしていた人で、あだ名は「スパイダーマン」だった。あれは本当だったのだろうか?

進化については、人が二足歩行になってどういったメリットがあったかという見解が面白い。
歩くために必要がなくなった手は食べ物を運ぶために使えるようになった。これは自分のためではなく子供を育てている配偶者に対するメリットになったというのだ。
サルやゴリラを見ると、一夫多妻、もしくは多夫多妻の社会で自分の子供たちが自分の子供かどうかが非常に怪しい。食べ物を運んで配偶者に与えることで一夫一妻の社会が生まれ、それは確実に自分の子供を配偶者に育ててもらう=確実に自分の子孫を残すことができるというのだ。
本当かどうかはわからないが、なかなか面白い。だから僕もその本能かどうかはわからないが面白くもない人をバカにしたような仕事でもケツを割らずに行かなければならない。

そして、免疫についても考えさせられる。アレルギーについての話だが、花粉症というものは昔はなかった。これは現代人の免疫力が弱くなった証拠ではないかというのだが、コロナウイルスの猛威について考えてみた。
中国が発生源なのは明白だが、今になって世界中にこんなに広まったのは中国人の免疫力の低下が原因なのは間違いがないのじゃいのだろうか。免疫力というのはある程度汚い環境で生活しているとそれなりに強くなるそうだ。武漢のあまりきれいではない市場の環境の横では世界屈指の先進都市が出来上がった。多分一昔前なら新たなウイルスが生まれてもその辺の人たちの免疫力で封じ込めることができたのであろうが、小綺麗になった中国人にはそんな免疫力がなくなってしまっていたのだろう。
免疫力には先天的に持っている自然免疫と後天的に得る獲得免疫というものがあるらしいが、後者を生まれてからどれだけ獲得してきたかというのが強さの証で、どんなものでも食べていた中国人はかつては強かったがいまではそれがダメになってしまったということだろう。中国は中国のままでいてくれた方がよかったのだ。先進国では言わずもがなで広まってしまったということだろう。
そう考えると、これから先、インド、東南アジア、アフリカ、ニューギニア、こんなところからももっと新型のウイルスがやってくるのではないだろうか。今でも地元の人たちが封じ込めてくれている新型はウヨウヨいると考えても杞憂ではあるまい。それが文明化によって一気に広まるというのはいくらでも考えられる。
コロナが去ったとしてもまた第二、第三のコロナはこれからいくらでもやってくるに違いない。

僕は大概汚い場所で遊んでいるので意外と免疫力はあるのかもしれない。だから世間がどうなろうと体は大丈夫かもしれないが食べ物を運ばなければならない面白くもない仕事のほうが危ないかもしれない。
だから自然選択的進化の中では僕は30年前に滅ぶべき人類であったということだろう。
コメント
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