ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

1月前半の四方山話

2025年01月16日 | 友達とわたし
クリスマスのお祝いに使われたもみの木が歩道に横たわるようになると、年が変わり、もう浮かれた季節は終わったんだなあという気分になります。

うちも息子たちがまだ家に居た頃は、毎年もみの木を買って飾り付けをしていました。
生のもみの木は、家の中に運び入れた瞬間から、それはそれは心地良い森の香りを振りまいてくれます。
ただ、大酒飲み、もとい、大水飲みなので、お水の補充が大変です。
そしてうちには猫が2匹いるので、彼らが飾りにアタックしないよう、しょっちゅう気をつけていなければなりません。
そんなこんなで面倒になって、もう10年ほど前から購入しなくなりました。
毎年もみの木の季節になると、気楽さと共に一抹の寂しさを感じます。
ちなみに、このもみの木を飾って祝うのはクリスチャンの家庭で、うちのように家族の誰かが元クリスチャンだったりしても祝いますが、ユダヤ教の家庭では一切祝いません。
だからクリスマス=もみの木、というわけではないのだということを、こちらに来て初めて知りました。

1月には特別に楽しい行事がありません。
子どもたちも大人も、2日から平常のスケジュールで学校や会社に行きます。
わたしのレッスンも2日から始まりました。
なので親友のAちゃんと、ガールズランチに出かけることにしました。
彼女はわたしより少しだけ年上の、とても優秀な家のトータルデザイナーです。
人気者なので、70歳になるというのにあちこちから依頼が来て、飛び回っています。
元々忙しい上に、ドッグショー運営にも関わっているので(彼女の家にはチャウチャウが3匹とでっかいプードルがいます)、週末も予定がてんこ盛り。
年中暇なしの彼女を誘うのは至難の業なのです。
彼女は絵画や音楽に造詣が深く、その界隈の著名人たちとの関わりも多く、普通では聞けないエピソードをいっぱい持っている人です。
だからわたしは彼女の話を聞くのがすごく楽しくて、なんとかして彼女に会えないかといつも隙を狙っているのです。

隣町のフレンチレストランでブランチを食べてから、坂道を上ったところにある美術館に行きました。
この町で暮らしていた頃に、生徒の発表会をこの美術館のホールを借りて行っていたのですが、使用料金が爆上がりしたのでそれっきりになっていました。
この美術館の近辺に暮らすようになってからもう25年も経つのに、美術品を観に行くのは今回が初めてです。
館内の面積はそれほど大きくないので、美術品の数は限られていますが、だからこそ一品一品を丁寧に、心置きなく楽しむことができました。
もちろんAちゃんが横で、一作一作について話してくれるのを聞きながらですが…。
そしてこの館は、ネイティブアメリカンの美術工芸品の展示に力を入れていることで知られている美術館であることも知りました。
彼らの作品の細やかなことったら!特にビーズ細工の美しさと言ったら!
その素晴らしさを写真に撮ってお見せできないのが残念でなりません。

帰りの階段を降りていたら、こんな作品が。
影が箱の形になるように作られているのが面白い!


週末は、すごく好きな友人カップルに会いに行きました。

なかなか会えなくて、気がついたら2年ぶりとか3年ぶりとか言って会うんですが、だから子どもたちが飛び級に大きくなっていて、会うたびにびっくりさせられます。
息子のK君は16歳。超ハンサムな上に水泳で鍛えたたくましい体と落ち着きのある雰囲気。いやあ、女の子が放っておかないだろうなあ😅。
娘のAちゃんは7歳。恥ずかしがり屋さんだけども、お話を書くのが好きで、今回はわたしたちのために人形劇を披露してくれました。


お父さんのGさんが相手役。お話がとてもよくできていて面白かったけど、何よりこの親子愛あふれる姿に感激しました。
お母さんのKちゃんが作ってくれたお料理を美味しくいただきながら、あれやこれやと話は尽きず、いつものように別れ難い思いを吹っ切って家に戻りました。

翌日の月曜日は、待ちに待ったピアノの鍵盤の修正と調律をしてもらいました。
調律師のマーティンは陽気なイタリア人。
前に長年の間調律をしてもらっていたアルバートのお弟子さんで、アルバートから引き継いでもらった人です。
生徒用のピアノは25歳。
オーバーホールとはいかないまでも、鍵盤のあらゆる部分を点検し、修正してもらうことになりました。
時間は2台で8時間。


響きがうんとまろやかであたたかになり、鍵盤の負荷が少し増したので、小さな音を出すのが今までより容易にできるようになりました。
これで生徒たちから文句を言われることは少なくなるでしょう😅。
たまに言われてたんですよね、先生はずるい!わたしたちのピアノよりうんといい音が出るピアノ弾いてる!って。
いやいや、これは実力と経験の差です、って言いたかったけど、実際にピアノ自体に差があったので、今までは言えませんでした。
これからはほぼ平等です。
文句は言わせないぞ〜!
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