ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

アフガニスタン

2021年08月16日 | 世界とわたし

アジア記者クラブ(APC)https://twitter.com/2018_apc さんのツイートで今更ながら学んでいるわたし…。
まだまだ知らない、勘違いだらけの自分が情けないです。


アフガニスタン問題は、どの方向からの記事や論説を読んでもどこか腑に落ちない、けれどもこの20年間はアメリカが先頭に立って起こした混沌なのだから、できるだけ知らなければと思いつつ、やはり理解度は低いままでした。
この20年間は、わたしたち家族が移住した20年間と重なります。
こちらに移り住んだ翌年に同時テロが起こり、その場面を直に目にしたことで心を病み、その後数年間苦しみました。
世の中がみるみるうちに物騒になり、いくら抗い非難しても戦争が始まり、普段は冷静な新聞テレビまでもが大本営もどきの報道をするようになった時、大勢の人々は自身の非力さを呪いました。
この間、大統領が4人も入れ替わり、意味のない、けれども破壊だけは十分にし尽くした戦争が、今終わろうとしています。
それもわざわざ9月11日という日を選んで…。



昨日一緒に夕飯を食べた友人夫婦と、このことについて話しました。
彼はケニア人で彼女は生粋のアメリカ人。
わたしたちより政治のことに詳しく、寄ると必ず政治話に花を咲かせるのですが、このアフガニスタン侵攻については口が重くなってしまいます。
あまりに複雑で、だからそれを簡略して話すと本当の事が抜け落ちてしまい、結局意味がなくなってしまうからです。
わたしたちはありったけの時間を使って、行ける所には行って、愚かな戦争を起こすなと抗議しましたが、巨大な軍と莫大な量の武器を所有する国にそんな声は届きません。
絶望し、止められなかった力不足を恥じ、アフガニスタンの人たちの安否を心配し、そしていつかほとんど忘れてしまう…。
それぞれの国のそれぞれのやり方で解決していくしかないのに、そこに首を突っ込んで、実はそれは正義のためなどではなく、介入することで利用できる何かがあるからだったりする行動が、良い結果を生むはずがありません。

わたしの周りではほとんどの人がこう考えていました。

中村哲さんこそが、アフガニスタンを救うにはどうしたらいいかを示してくれた人でした。


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