田中様より以下の追加のご質問をお受けしましたので、当方なりの見解を記します。
◎ 割れですがお話を伺っていますと冷却時の割れで間違い無いと思います、スパッと割れて
いますのと釉は流れていません、もう少し詳細に申し上げればよかっと反省しております、
窯はH40cmW35cmの丸い窯でちいさいので早く冷却されるのでしょうね
(いつも満杯で焼いています)、ならば冷却を遅らせる良い手はありますでしょうか、
また今はひも作りでその辺も問題ありかとは思っています(たまには空気が入ったりもします、
下手なんですね)。追加の質問で恐れ入ります。
◎ 明窓窯より
冷め割れの原因は、急速に窯(作品)が冷えた事によって起こります。
窯の大きさ(容量)や、窯の壁の厚みに左右され易いです。
陶磁器は急冷、急熱に対して弱く出来るだけ避ける事が大切です。
尚、土鍋など火に掛けても問題なく使用出来るのは、耐熱用の土が使われているからです。
土鍋用でなくても、素地の中には、急熱急冷用の物が市販されていますので、
その様な素地を使う事も一方法です。陶芸材料メーカーのカタログ等で確認して下さい。
窯が早く冷える原因は二つあります。
1) 窯の蓋を早く開いた場合。
焼き上がりを早く確認したいと、十分冷えていない状態で窯の蓋を開き、外気が
入り込んで窯が冷える状態です。
① 昔から、窯を冷やす時間は、窯を炊いた時間と同じ時間と言われていますが、
これは大きな窯の場合で、小規模の現在では、必ずしも当てはまりません。
現在では、焼成時間も冷却時間も大幅に短く成っています。
② 当方では、最低100℃以下に成った段階で窯の蓋を開けています。
この温度でも手袋は必要です。時間に余裕が有りましたら、50℃程度まで下がる
まで、待つべきです。
③ 100℃の状態でも、窯出し直後は「チンチン」と釉に貫入が入る音がします。
2) 窯が早く冷えるの防ぐ方法。
① 田中様の窯は電気を使用しいると思われます。
徐冷する為に、冷却過程で弱く通電し急冷を防ぐが事できます。
冷め割れは、600℃~500℃の間の急冷で発生すると言われ、原因は素地中の石英が
この温度範囲で結晶構造が変化し、急膨張を起こす為と言われています。
② 窯詰めを検討する。
窯は下部から冷却し、上部ほでゆっくり冷えます。
それ故、割れ易い素地の作品は、窯の上部に窯詰めし、急冷を防ぐ方法も有ります。
③ 窯が早く冷えるのは、作品の量が少ない為でも有ります。
作品の熱容量が少ないと、窯の内部は速く冷めます。それ故作品の量を多くすると共に、
作品以外の熱容量の多い物を窯詰めすると有効です。作品の肉厚を厚くする事も大切です
窯がいっぱいとの事ですが、上下方向などに作品が入らない程度の小さな隙間があるはず
です。例えば、棚板を支える小さな支柱などを隙間に詰め込んだり、棚板の数を増やしたり
又は棚板を二枚重ねにして使用する等の方法があります。
棚板が高価であれば、手製の粘土板を作りる事で代用できます。
その他、割れた作品の欠片(かけら)等(但し施釉の作品は溶着に注意)を詰め込み、
熱量を長く保持する方法もあります。素焼きした大小の粘土玉を隙間に入れる事で
熱容量を増やす事が出来ます。
注:熱容量が大きいと、温まり難く冷め難く成る事です。
以上決定的な方法を提示できませんが、色々試行錯誤して試して下さい。