黒田様より以下のご質問をお受けしましたので、当方なりの見解を記します。
動物のオブジェをつくっていますが、2本足4本足と動物は不安定さがあって、粘土でつくるとポーズが制限されてしまいます。
それで、足などに針金を入れて焼くことは出来ればと思います。
収縮率が違うので割れてしまうでしょうか?
針金を入れられれば、鳥の羽も作りやすいと思い質問しました。
教室にも行かず1人で陶芸をしている者です。
よろしくお願いいたします。
明窓窯より
基本的に針金を入れて焼く事は出来ません。
1) 制作後の乾燥時、素焼き時、本焼き(又は楽焼き)時に問題に成ります。
何れも、粘土が収縮する事で、必ず「ヒビ」が入ります。
又、例え「ヒビ」も入らずに本焼きまで出来たとしても、芯に入れた金属が高温で
脆く(もろく)なり、作品を支える程の強度が出ません。
2) 作品の芯になる代替品は、今のところ見当たりません。
3) 焼き物の置物で、細い4本脚で立った作品をご覧になった事が有りますか?
多くの作品は、前脚で支え座っているか、寝そべっている物が多いはずです。
尚、4本脚で立った作品が有るならば、本体と脚を別々に焼いた後、接着材などで
継ぎ足した物ではないかと思います。
4) 上記は一般的な事ですが、誰かがこの問題を解決する方法をお持ちかも知れませんが、
その方がその技術を公にする事は、現時点ではあり得ません。
それ故、ご自分で工夫、研究するしかありません。
以上 余り参考に成りませんが、ご了承下さい。