わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸入門 中級編2

2011-10-01 22:44:05 | 陶芸入門(初級、中級編)
これからも陶芸を続け様と思っている人に対して、どの様に取り組めば良いかを、述べたいと思います。

1) 自分の力量を、棚卸し(たなおろし)する。

  手捻りは、作者の個性を、強く発揮する作り方です。それ故、個性豊かな作品を作る様に、

  常々考えておく必要があります。

  今まで、指導者や教本を頼りに、漫然と陶芸をして来た方が多いと思います。

  この際立ち止まり、自分の足りない部分(欠点)や、やりたい方向を、考えてに見てはどうでしょうか。

 ① 手捻りを中心に陶芸を楽しんでいる方は、多分基礎的事項は把握していると思います。

   即ち、手捻りでの作り方は、種類が少なく、玉作り、紐作り、タタラ(板)作り、クリ抜きと

   限定的ですので、さほど難しくはありませんし、技術の習得もさほど困難ではないはずです。

   この際、今までと違う事に挑戦する事が、新たな技術を身に付けるチャンスです。

) 形を変えて作る。今までと違った形や大きさを作る。

    ある程度作品を作っていると、同じ様な形や大きさの作品に偏る様になります。

    深く考える必要もなく、失敗も少ないから、安心して作業が出来るからです。

    当然、形や大きさを変えると、そこに問題点が発生します。この問題点に対処すべき方法を

    模索する事に成るのですが、これが大変勉強になります。

  ) 装飾を考える。作品に装飾を加えると、今まで同じ形であっても、随分と印象が変ります。

     陶芸には、装飾の種類は大変多いです。その方法を一つづつ試す事は楽しいです。

     更に、この中からご自分に合った装飾があれば、先々この装飾を、自分なりに発展させる事も

     出来ます。

  ) 土の種類を変える。

    陶芸は、土の種類に拠って、作品の出来具合や、釉薬の色が大きく変わります。

    どうしても、使い易い同じ土を使う傾向になり易いです。

    土の性質は千差万別で、各々個性を持っています。又、土によってはとても加工し難い場合も

    あります。この様な土を、敬遠するのではなく、使いこなす方法を見出すのも、大きな勉強に

    なります。当然、土が変われば、作り方や釉の発色を始め、装飾の仕方なども、変える必要が

    出てくるかもしれません。

    又、土の入手方法も、新たに考える事にもなるかも知れません。

  ) なるたけ多くの作品を見る事を勧めます。

    手捻りで作ったと思われる作品は、結構多いものです。他の人の作品を見ると、どの様にして

    作ったのか、不思議に思うものもありますし、装飾の美しさに感心する場合もあります。

    直接美術館や展示会に出向かなくても、写真などでも、同じ感動を覚えるかも知れません。

    出来るだけ、機会をもうけて色々な作品を見る事です。

 以上の事柄は、要するにマンネリ化は、新たな進歩は生まない事を、表しています。

 新しい事を試みる冒険心がが、進歩の原動力である事が言いたいのです。

以下次回に続きます。

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