陶磁器の、上絵付けの方法に、シンクイン(浸透)又は、イングレーズと呼ばれる、方法が有ります。
・ イングレーズ用の、絵具を用いて描いた磁器を、高温焼成(1250℃前後)する事によって、釉の中に、
絵の具を、溶け込せ、磁器表面の、ガラス層に沈める、絵付け技法です。
又、専用のインク(顔料)で、印刷した、転写紙を使い、絵付けをする事も、可能です。
・ 開発当初は、ブルー(瑠璃色)を中心とした、限られた色しか、有りませんでしたが、近年研究が進み、
色の幅が、広がってきています。
・ イングレーズ用の色は、現在、以下の様に、豊富に有り、市販されています。
レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ライラック、ピンク、ホワイト、オーカー、ブラウン、グレー、
ブルー、ブラック、コバルトブルー等が、有ります。
1) イングレーズの特徴
① 絵の具が、キズや磨耗によって、剥げ落ちない事です。色は、永久に退色しません。
酸性、アルカリ性の洗剤や、溶剤にも強く、強度があります。
環境ホルモンや、カドムウム、鉛など、有害な物質も流出しません。
② この特性から、国内の給食や、幼児用の食器の、加飾方法として、採用されています。
③ オーブン、電子レンジ、フリーザーでの使用が可能です。
④ 絵の具が、ガラス質の釉で、覆われる為、表面の光沢が、大幅に増え、美しいデザインが、
一層引き立つ様になります。
2) 絵の具の使用方法
① 一般の、上絵付けの方法と同じ、筆で絵付けをします。
イングレーズ専用の、無鉛絵具を、溶剤の「水性メジュウム」、膠などで、溶き着色します。
転写紙の場合にも、下絵付けの転写紙と、同じように、扱います。
② イングレーズ同士の、混色も可能ですが、単色で、使用した方が、綺麗な色が、出ます。
但し、上絵具とは、混色できません。 重ね塗りも、可能ですが、同色系統に、限ります。
③ 1,050~1,250℃前後の温度で、焼成します。(一般の上絵付けは、800℃程度です)
釉の中に、絵の具が入り込み、ガラスの中に、閉じ込められ、光沢が出ます。
但し、焼成前と、焼成後では、絵具の色が、全く異なる色もあります。
(絵の具のメカーは、推奨焼成温度を、指定している場合が、多いですので、その指示に、従います)
④ ボーンチャイナは、1000~1150℃で、焼成します。
ボーンチャイナの場合、鮮やかな色や、艶のある絵柄を、比較的自由に、表現出来る反面、
低い温度ですので、表面が柔らかく、白磁器に比べ、ナイフやフォーク等の、金属食器などで、
傷つき易い、短所を持っています。
⑤ 焼成は、急昇温、急冷却が、良いと言われ、電気炉(窯)が向いています。
その他の、上絵付け方法
・ 現在流行している、上絵付けの技法に、「西洋陶磁器絵付け」が、有ります。
近年、日本でも「ホビーペインター」として、趣味の絵付けを、楽しむ方が増えいます。
・ 即ち、「チャイナペイント」、「ポーセリンペインティング」等と、呼ばれるものです。
(「チャイナ」と「ポーセリン」は、両方とも、陶磁器を指す言葉です。)
チャイナペイントに付いては、次回に述べます。
シンクイン イングレーズ
・ イングレーズ用の、絵具を用いて描いた磁器を、高温焼成(1250℃前後)する事によって、釉の中に、
絵の具を、溶け込せ、磁器表面の、ガラス層に沈める、絵付け技法です。
又、専用のインク(顔料)で、印刷した、転写紙を使い、絵付けをする事も、可能です。
・ 開発当初は、ブルー(瑠璃色)を中心とした、限られた色しか、有りませんでしたが、近年研究が進み、
色の幅が、広がってきています。
・ イングレーズ用の色は、現在、以下の様に、豊富に有り、市販されています。
レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ライラック、ピンク、ホワイト、オーカー、ブラウン、グレー、
ブルー、ブラック、コバルトブルー等が、有ります。
1) イングレーズの特徴
① 絵の具が、キズや磨耗によって、剥げ落ちない事です。色は、永久に退色しません。
酸性、アルカリ性の洗剤や、溶剤にも強く、強度があります。
環境ホルモンや、カドムウム、鉛など、有害な物質も流出しません。
② この特性から、国内の給食や、幼児用の食器の、加飾方法として、採用されています。
③ オーブン、電子レンジ、フリーザーでの使用が可能です。
④ 絵の具が、ガラス質の釉で、覆われる為、表面の光沢が、大幅に増え、美しいデザインが、
一層引き立つ様になります。
2) 絵の具の使用方法
① 一般の、上絵付けの方法と同じ、筆で絵付けをします。
イングレーズ専用の、無鉛絵具を、溶剤の「水性メジュウム」、膠などで、溶き着色します。
転写紙の場合にも、下絵付けの転写紙と、同じように、扱います。
② イングレーズ同士の、混色も可能ですが、単色で、使用した方が、綺麗な色が、出ます。
但し、上絵具とは、混色できません。 重ね塗りも、可能ですが、同色系統に、限ります。
③ 1,050~1,250℃前後の温度で、焼成します。(一般の上絵付けは、800℃程度です)
釉の中に、絵の具が入り込み、ガラスの中に、閉じ込められ、光沢が出ます。
但し、焼成前と、焼成後では、絵具の色が、全く異なる色もあります。
(絵の具のメカーは、推奨焼成温度を、指定している場合が、多いですので、その指示に、従います)
④ ボーンチャイナは、1000~1150℃で、焼成します。
ボーンチャイナの場合、鮮やかな色や、艶のある絵柄を、比較的自由に、表現出来る反面、
低い温度ですので、表面が柔らかく、白磁器に比べ、ナイフやフォーク等の、金属食器などで、
傷つき易い、短所を持っています。
⑤ 焼成は、急昇温、急冷却が、良いと言われ、電気炉(窯)が向いています。
その他の、上絵付け方法
・ 現在流行している、上絵付けの技法に、「西洋陶磁器絵付け」が、有ります。
近年、日本でも「ホビーペインター」として、趣味の絵付けを、楽しむ方が増えいます。
・ 即ち、「チャイナペイント」、「ポーセリンペインティング」等と、呼ばれるものです。
(「チャイナ」と「ポーセリン」は、両方とも、陶磁器を指す言葉です。)
チャイナペイントに付いては、次回に述べます。
シンクイン イングレーズ
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