カイロの交通手段のひとつ、三輪タクシー「トゥクトゥク」
今回は、カイロ北東部の郊外、地下鉄1号線(ヘルワン=マルグ間)の終点マルグのスーク(市場)に行った時の写真。ちなみにウィキペディアによると、この路線はアラブ・アフリカ諸国初の地下鉄だそうだ(最終的に1989年開通)。
なぜマルグに行ったかというと、他にやることがなかったから。適当に地下鉄に乗って、終点で降りて散歩でもしようと思ったのだ。私はバスや電車などの公共交通機関が好きで、無目的に乗って気が向いたところで降りて少し散歩し、すぐまた戻ってくるというタイプの暇つぶしを外国ではよくやっていた。日本では交通費が嵩むからやらないが。
スークは地下鉄駅から歩いてすぐだった。
印象に残ったのは、ウサギ屋さん・・・
ニワトリ屋さん・・・
パンツ重ね履きのマネキン・・・
モデルになってくれた非常にフレンドリーな女の子
一通りお店を見て回って、スークの外れの壁際にたどり着いた時、とてつもなくラブリーな風景を目撃することになった。
猫煙草を吸っているおじさん
猫(まんざらでもないにゃ~)
彼は靴磨き職人らしかったが、仕事用の台の上に大きな猫をはべらせており、私がカメラを向けると、水煙草の吸い口の部分を猫に当ててみせた。それがまるで、猫型の水煙草を吸っているように見えたのだ。(本物の水煙草セットは後ろにある)
猫の表情も絶妙で、おじさんごと日本に連れて帰りたいくらいだった。これはカメラ音痴の私が今まで撮った中で一番いい写真かもしれない。何の用事もないのにはるばるマルグまで行った甲斐があったというものだ。
写真が尽きたので、2011年5月のエジプト・カイロ滞在記はこれにて終了。ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございました~
(参考)
エジプト政府のトゥクトゥク廃止政策についての記事
「エジプト政府は人気のトゥクトゥクの廃止に乗り出す」
https://www.arabnews.jp/article/arts-culture/article_5460/
(終わり)
トゥクトゥクは、ジャカルタにいたときに写真撮ったりしました。ジャカルタの象徴にもなっていましたが、2サイクルエンジンの青い煙とケタタマシイ音で、ジャカルタでも騒音と排ガスが問題になっていました。でも、廃止政策にあるミニバンへの転換は、いくら何でも、ムリでしょ。ジャカルタでもコルカッタてもトゥクトゥク(コルカッタでは、オートリキシャ)でもドライバーの何割かは、路上生活者ですからね。
中国製品を宣伝する訳じゃないですが、中国の電動リキシャは、良いですよ。価格もトゥクトゥクとそんなに変わらないし、排気ガスも出さないし。ただし、免許がいらないようで、信号無視、逆走で、音もなく近づいてくるので危険極まりない存在。しかも、暗くなってもバッテリの節約で無灯。
ところで、ウサギ屋さんのウサギは、食用orペット?
次のお話を楽しみにしています。
エジプトでは、トゥクトゥクは10年前でも一部地域でしか見なかったので、だんだん排除されていくのかも。ドライバーは路上生活者とまではいかないですけど、ミニバンを買えない人がほとんどだろうから、生活できなくなって大変・・・
ウサギは普通食べないので、ペット用だと思いますが、中には食べる人もいると思います。アラブ諸国の肉屋ではウサギ肉は見なかったけど、イタリアでは普通に売ってましたね。あっさりした味で悪くないけど、鶏肉でいいかな・・・