ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

最終章

2013-07-31 20:14:37 | 日記
明日、ついに父が高齢者住宅へ移る。

ここまでずいぶん長かったような、あっという間だったような複雑な心境だ。

今日は高齢者住宅のスタッフの方、ケアマネージャーさん、ヘルパーさん、デイサービスのスタッフの方など、父に関ってくださっている方々と最後の打ち合わせをした。

みなさん、今後の父の介護計画について、一生懸命考えて下さって本当にありがたいとしか言いようがない。

現在の父はまるで幼子のように、すっかり私と妹におまかせモードになっている。

認知症は良くなることはなく、現状維持を長く続けることくらいしかないのだという。

それはそうかもしれない。

病気なら良くなることはあっても、老化現象は仕方がない。

最近では足が弱ってきて、一人で歩かせるのも危なくなってきた。

まだまだ元気だと安心していたが、弱ってくると坂を転がり落ちるかのように弱るものだと父を見てきて思う。

父にとっては、これがベストな選択だったと思っているが、寂しそうな父の姿を見ていると、やはり辛いものがある。

わたしが外で用事を済ませて実家へ戻ると、父が可愛がっている小鳥に話しかけていた。

小鳥は高齢者住宅へは連れて行けないため、しばらく会えなくなる。

父にしか懐いていない小鳥。

小鳥も父がいなくなると寂しいだろうなと思う。

「また様子を見に家へ帰ってこれるよ」

そう言ってみたが、それ以上何か言うと涙が出てきそうになったので、汚れた食器を洗うことにした。

人は永遠の存在だとわかっていても、人生の最終章はさびしいものだなぁ。





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