つくば植物園で新装された熱帯雨林温室1階の熱帯雨林の様々な環境で育つ植物展示コーナーで見かけました。上部にある薄いピンクいをした花弁が木漏れ日を受けて美しく光って見えました。たまたま研究員の方がおられて説明をしていただきました。お話によれば、この花はフィリピンにある熱帯雨林で育つフタバガキ科の枝にしか着生しないランで、フィリピンでのラワン材の乱伐からこのフタバガキ科の樹が激減し、当然のこととしてこのランも森から消え、絶滅が危惧されてる大変貴重なランだとわかりました。フィリピンでもラワン材の伐採の後に植林するなどの保護活動は行われているようですが、森の再生には長い年月が必要であり、それまでこの美しいランが生き残って欲しいと感じました。写真は8月20日に撮影しました。
つくば植物園の熱帯資源温室で見かけました。石垣のようなところに植えられていました。緑と中心部が紅色をしたとても美しい葉を持っていることから、観葉植物として愛好されています。説明板によれば、「Neoregelia carolinae」、パイナップル科、ネオゲリア属の多年草です。この植物の花は、茎の中央に3mm程度の青みを帯びた黄緑色の花が水たまりの中で数多く咲いています。ほとんど目立ちませんので、やはり観葉植物なんですね。葉に黄色い筋等が入って3色に見える園芸種のものを「トリカラー」と言って愛好する人が多いようです。写真は原産地のブラジル等で生育している野生種だと思います。写真は8月20日に撮影しました。