季節の花

季節の花などを掲載しています。写真はクリックして拡大して見てください。
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コシガヤホシクサ(越谷星草)

2009-09-17 18:19:04 | 趣味・季節の花
つくば植物園の中央広場にある池のほとりで咲いていました。この植物は野生絶滅種(EW)とされ、筑波実験植物園が自生地である下妻市砂沼(農業用灌漑池)から絶滅前に救出して保存・増殖の研究が行われ、元の自生地に戻して発芽に成功したと説明されていました。1938年に埼玉県越谷市で、標本が発見されて以降消滅し、茨城県砂沼で1975年に自生を発見され、筑波実験植物園(つくば植物園)で保存・増殖に成功したものです。この植物は、春の水位が低いときに発芽・定着し、初夏から夏にかけて水位が上がって水の中で成長し、再び水位が下がる秋に開花して結実を迎え、種子で越冬するという独特の環境条件がないと生育できないそうです。この環境条件を満たすのが、水田耕作地周辺の湿地や灌漑用湖沼であったようです。しかし近年の水田の放棄や宅地化などで、この条件が満たされず、野生種が絶滅の危機に陥ったと記されていました。詳細は筑波実験植物園のHP(http://www.tbg.kahaku.go.jp/event/topics/2009/09ehsatake/)に詳しく紹介されています。学名は「Eriocaulon heleocharioides」、ホシクサ科と記されていました。花は茎の先端にある極く小さな星形をした白い部分です。写真は9月13日に撮影しました。世界でも珍しい極めて貴重な植物です。
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アキニレ(秋楡)

2009-09-17 07:50:29 | 趣味・季節の花
秋に花が咲く珍しい木です。写真のようにとても小さい花蕾が枝いっぱいについています。説明板によれば、本州(比較的暖かい地方)、九州・四国の他、朝鮮半島、中国、台湾等に分布し、「Ulmus parvifolia Jacq.」、ニレ科ニレ属の落葉高木です。ニレ科の中では唯一秋に花をつけることからこの和名のようです。近くの大学の構内で見かけました。関西以西では、河原などで自然に見ることができると図鑑に出ていました。通常「ニレ」と言えば春に花を咲かせる「ハルニレ」を言うそうです。写真は9月7日に撮影しました。
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