鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

Olive oil も固まった・・・!『イタリアに学ぶ医食同源:横山淳一・著』

2008-01-19 20:34:56 | Weblog
・・・寒い!
昼食にパスタを作ろうとして、フライパンを火にかけ、オリーブオイルの壜を傾けて、油を注ごうとしても、出てこない・・・。
あまりの低温に固まってしまっていた。
冬場に、何度か見られる現象だけれど、やはり、寒い・・・。
食用油類・・・とくにオリーブオイルは、直射日光を嫌うという話を聞いたので、流し台の下の冷暗所に保存しているせいか、カタマリ具合が半端でない。
一度、フライパンをかけた火を止めて、湯銭にかけてオイルを溶かす作業からはじめなければなるまい・・・。
オリーブは、地中海地方の原産だし、日本でも小豆島とか、暖かい気候で育つ植物だから、オイルも寒さでは、凝固してしまうのかなぁ・・・。

ここ数10年というもの、オリーブオイルの輸入量が増えているという。
動脈硬化などを防ぐ働きがあるとかで・・・身体にもよさそう・・・。
・・・と言う訳で、本日は、横山淳一先生の『イタリアに学ぶ医食同源』という本。

タイトルは、ちょっとかたいかな・・・と思うけれど、美味しいイタリア料理のお話が満載。
ナポリタンは、本家イタリアには、ないお料理で、イタリアのポモドーロ(トマト和えパスタ)のアメリカンナイズされたもの・・・。
ピザに至っては、完全に、アメリカンナイズされて、ファーストフード化してトッピングする具がカロリーの高いものばかりとなってしまっている・・・そのため、肥満大国のアメリカ風のイタリア料理が日本に輸入されて、イタリア料理は、高いカロリーな料理ばかりと誤解されている・・・と横山先生は、指摘される。

同じイタリア国内でも、富裕層の多い北イタリアと貧民層の多い南イタリアでは、食生活は、全く違っているそうで、バターやクリームをたっぷり使った料理が多い、北イタリアでは、高血圧、動脈硬化の患者さんが多いとのこと。
反対に、オリーブオイルを多食する南イタリアでは、魚料理が多く、心臓疾患の患者さんは、北イタリアほど多くないらしい。

パスタソースの紹介も面白い。
スパゲッティ・アラ・プッタネスカ(娼婦風スパゲッティ)なんて怪しげな名前のパスタの由来やら、アメリカンナイズされたカルボナーラと本家の違い、ジェノベーゼのドイツ風にアレンジされたパスタとか・・・盛りだくさん。

オリーブオイルの効能や、イタリアチーズの味わい、きのこ(ポルチーニ茸)の風味・・・イタリアワインのあれこれ・・・。
健康を考えると味の方が、どうしても・・・って場合が多いけれど、ことこの本に関しては、そんな心配もいらない。
だって、み~んな美味しそうなんだもん・・・。