鼎子堂(Teishi-Do)

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塩――『食べる――7通の手紙:ドリアン助川・著』

2008-01-20 16:57:02 | Weblog
ブランド名が『赤穂の塩』という塩が売られている。
フツーの塩より高価なんだけどね。一応、赤穂ブランドだしな・・・。
赤穂・・・といえば、塩である・・・。忠臣蔵の赤穂浪士の生活を支えていたのだって、藩の経済の基盤は、塩だもんね。
・・・赤穂浪士は、まあ、関係ない。
赤穂の塩である・・・この塩を作るための海水は、なんとペルーだったかアルゼンチンだったか・・・どちらかだったかは、失念したけれど、赤穂の海水ではない・・・なんて記事があった。
ペルーの塩だってアルゼンチンの塩だって、いいと思うんだけれども、やはり日本人にとっての塩の名産地?は赤穂なんだろうな・・・。

『食べる――7通の手紙』は、著者のドリアン助川さん(現:明川哲也さん)が、7人の有名人に宛てたお手紙形式のエッセイである。

ドリアン助川さんは、現在、改名されて(改名でいいのかな?)明川哲也さんとして活躍されているex.ロックシンガー(今でもロックシンガーですが・・・)である。
21世紀になる前か、なったあとか、テレ朝の深夜番組『金髪先生!』なんかでお馴染みの方も多いのではないかと思う。

この方の小説の方は、まだ、読んだことがないだが、エッセイは、何冊か拝読させていただいた。
(ここでは、ドリアン助川さん時代の著書なので、ドリアンさんと書いていく)

多分、この方の人生の方が、小説よりドラマティックなんだろうな・・・と思う。
・・・だって、卒論書くために(早稲田大学・東洋哲学科)インドへいってコレラ?に感染して、15kgもやせたとか、燃える闘魂の某国会議員と共に、海外特派員として、内戦のカンボジアに視察にいっちゃったり、やはり内戦中の東ヨーロッパに潜入したり、バンドが軌道に乗ってきたところで、メンバーの麻薬所持違反で、必然的にバンドは、解散になってしまったり・・・。
劇的・・・と言わず、なんと申し上げてよいやら・・・形容詞が見つからない。

さて、『食べる――7通の手紙』では、ドリアンさんは、カンボジアの大虐殺者ポル・ポトに対して、
塩は必要だけれど、多すぎてもイケナイ・・・と書いていらっしゃる。
親切や、慈愛から出た行動でも、度が過ぎると相手を傷つけ、死に至らしめる場合もあるのだと・・・。

他にも、兼高かおるさん、川崎のぼるさんに宛てた、食に関する多彩なお手紙でつづられた1冊となっている。

ドリアンさんの言葉は、限りなく優しい。
多分、挫折も多かったのだろうと思う。

日曜日の23時から放送中のNHK『つながる@ヒューマン』で、頑張っている人を応援する歌(詩)を毎週発表されている。

ちなみに私は、ゲランドの塩っていうのを使っている。