鼎子堂(Teishi-Do)

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『吸血鬼』~何がテーマだったんだろう???

2010-06-13 21:04:28 | Weblog
くもりがち。雨の気配が近そう。

昨日は、渋谷PARCO劇場へ『吸血鬼』を観劇に。

1990年代だったと思うけれども、東京電力OL殺人事件があった。
それを下敷きにしたドラマということで、そう言えば、あの事件の結末って、結局、どうだったのだろうか・・・。
殺人事件だから、犯人がいるのだろうけれど、捕まったという報道は、無かったように思う。
連日、週刊誌で『東電エリートOLの・・・』という見出しが乱舞していたように記憶している。

ほぼ、国営的な電力会社のOLの殺人事件は、社会的にもかなりショックな出来事だったのだろうと思うが・・・しかし・・・。

さて、今日の御題の『吸血鬼』。
『孤独』がテーマらしい。

ひとは、生まれてくるときに、魂の半分が割れて、割れた半分を捜し求めるという・・・。
・・・だとすれば、孤独は、致命的な状態なんだろうし、そして、割れた半分の魂の持主に今生で、めぐり合う確率は、そう高くないらしい・・・と以前、何かで読んだような気がする。

・・・ということは、(たぶんほとんどの)人は、孤独で生まれて、孤独に死んで行く・・・ってことか・・・。

ベンチャー企業の広告代理店に勤める恭子(鈴木砂羽さん・・・ドラマ『相棒』で、亀山薫役の寺脇康文さんが、やめちゃったので、奥さん役の鈴木さんも必然的に登場しなくなってしまったが・・・キャリア・ウーマンの役は、このひと上手ですね)の死の原因を、探そうとする大学時代の恋人で、映画製作に関わる脚本家の菊池(細見大輔さん)。

もし・・・あのとき・・・彼女を部屋に誘っていれば・・・彼女は、こんな場末のアパートで、ひとりで死ぬことは、なかったのではないか・・・と罪悪感のような感情に捕らわれる。

死の真相がしだいに明確になってくるのだが、ラストに、パラレルなのか・・・いつのまにか、恭子と菊池の立場が逆転している・・・なんで・・・???私には、この演出が理解できなかった。

恭子の寝たきりの母親を介護しながら、家業のコンビニ?で、昼夜働く恭子の義姉(平田敦子さん)のセリフ。
『赤ん坊は、吸血鬼だよね。母乳は、血液から出来ているんだって。お乳を吸われると血を吸われているような気する。私の血は、この子に吸われて、永遠に命を繋いでいくんだよね。』

・・・一体、このドラマ、なにが、テーマなの???
観ていて、少し、イライラした。

そのイライラを解消してくれるのが、パワルフな巨体の平田敦子さん、ちんどん屋さん役の牧田哲也さん。そして、芸達者な山崎銀之丞さん。

・・・すみません。結局、私には、よくわからないストーリーでした・・・。