曇りがち。昼頃、通り雨。
『巷説百物語』シリーズの第三弾。
前二作では、若き戯作者で、語り手として登場した山岡百介は、老境に入り、もうじき、死を迎える。
怪かしが、科学によって、怪かしでなくなる時代のはじまり。
江戸から明治と世の中が一変し、侍も町人も身分の違いがなくなる中、薬研掘りに庵を結び、おぎんの孫娘を引取り、静かに暮らす一白翁ことかつての山岡百介のもとに、集まる若者4人。
不思議な事件が、起こるたび、4人は、一白翁の下へ参上する。
一白翁は、かつて、若かりし頃、不思議を求めて、諸国を漫遊し、聞いた話、見た話・・・不思議な話を披露する。
赤えいの魚・・・男鹿に浮かぶ虚ろなひと達の住む不思議な島。地続きだと思って暮らしていたら、実は、巨大なエイの背中で、或る日、エイはイキナリ海に潜り、誰もか大地の上で、生活していると信じていたのに、沈んでみるまでは、そこがエイの背中だったとは気づかない・・・。
まるで、震災に脅える今の私たちの姿。
御行の又一の仕掛けた大芝居『天火』、『手負蛇』、誰が犯人なのかを古典にその手法をみつける『山男』、京極堂シリーズ『陰魔羅鬼の瑕』、『狂骨の夢』と複雑にリンクする『五位の光』、山岡百介最後の仕掛け『風の神』の六編。
・・・コレで、このシリーズも終わりなのかなぁ・・・なんか、一抹の寂しさを覚えたし、まだまだ続編が読みたいなぁ・・・と上梓された読後に切実に思ったりで。
もっと、もっと、続けて欲しいシリーズなのになぁ・・・
終わりではなかった。
その後、『先巷説百物語(拙ブログ2007年8月26日をご参照下さい)』、まだ、未読なのだけれど、『西巷説百物語』へと続く。
しかし、山岡百介の物語は、ここで終わっているようだ(『西巷説百物語』には、登場するのかどうか?これは、連休中に読むのが楽しみで、お取りおきをしてある・・・去年からずっと・・・)。
京極堂さんの御本は、読み出すと止まらない・・・。
夜中でも明け方まででも、読んでしまう・・・。
このまま、会社が休みだったらなぁ・・・。
ずっと読んでいられるけれど、勤め人の悲しいさだめ・・・。
どんなに遅くまで本を読んでいても、仕事のあるウィーク・ディは、真面目な会社員とならずば、なるまい・・・。
・・・でないと、本も買えないもんね。
『巷説百物語』シリーズの第三弾。
前二作では、若き戯作者で、語り手として登場した山岡百介は、老境に入り、もうじき、死を迎える。
怪かしが、科学によって、怪かしでなくなる時代のはじまり。
江戸から明治と世の中が一変し、侍も町人も身分の違いがなくなる中、薬研掘りに庵を結び、おぎんの孫娘を引取り、静かに暮らす一白翁ことかつての山岡百介のもとに、集まる若者4人。
不思議な事件が、起こるたび、4人は、一白翁の下へ参上する。
一白翁は、かつて、若かりし頃、不思議を求めて、諸国を漫遊し、聞いた話、見た話・・・不思議な話を披露する。
赤えいの魚・・・男鹿に浮かぶ虚ろなひと達の住む不思議な島。地続きだと思って暮らしていたら、実は、巨大なエイの背中で、或る日、エイはイキナリ海に潜り、誰もか大地の上で、生活していると信じていたのに、沈んでみるまでは、そこがエイの背中だったとは気づかない・・・。
まるで、震災に脅える今の私たちの姿。
御行の又一の仕掛けた大芝居『天火』、『手負蛇』、誰が犯人なのかを古典にその手法をみつける『山男』、京極堂シリーズ『陰魔羅鬼の瑕』、『狂骨の夢』と複雑にリンクする『五位の光』、山岡百介最後の仕掛け『風の神』の六編。
・・・コレで、このシリーズも終わりなのかなぁ・・・なんか、一抹の寂しさを覚えたし、まだまだ続編が読みたいなぁ・・・と上梓された読後に切実に思ったりで。
もっと、もっと、続けて欲しいシリーズなのになぁ・・・
終わりではなかった。
その後、『先巷説百物語(拙ブログ2007年8月26日をご参照下さい)』、まだ、未読なのだけれど、『西巷説百物語』へと続く。
しかし、山岡百介の物語は、ここで終わっているようだ(『西巷説百物語』には、登場するのかどうか?これは、連休中に読むのが楽しみで、お取りおきをしてある・・・去年からずっと・・・)。
京極堂さんの御本は、読み出すと止まらない・・・。
夜中でも明け方まででも、読んでしまう・・・。
このまま、会社が休みだったらなぁ・・・。
ずっと読んでいられるけれど、勤め人の悲しいさだめ・・・。
どんなに遅くまで本を読んでいても、仕事のあるウィーク・ディは、真面目な会社員とならずば、なるまい・・・。
・・・でないと、本も買えないもんね。