雨の土曜日から、曇りの日曜日へ。
桜も満開なのだろうけれど、相変らず、週末は、隠棲している。
特に、何処へ行くあてもないし、今月1日から、以前からの仕事・職場は、変わらぬものの、雇い主が変わったので、元の会社へ退職の手続きに行ったりとなかなか気の休まる暇もなく、もともとがあまり丈夫でない故もあり、随分とだらけた生活をしている。
週末になにかしよう・・・とかいう気力もなく、本など読んでいる日々なのだけれど、世の中、名作は、数々あれど、私的な名作の定義としては、
『何度読んでも面白い・・・』
コレに尽きる。
『サザエさん』しかり、『大島弓子さんのサバ・シリーズ』しかり・・・。
引越ししたまま、何ひとつ片付けておらぬ部屋の中で、積み上げられたダンボール箱の中から、京極先生のご本を引っ張り出し、再読している。
京極先生といえば、言わずと知れた中禅寺秋彦の憑き物落としの表の京極堂シリーズと合わせ鏡のような裏京極堂シリーズ『巷説百物語』ということになるのだろうか?
表が、中禅寺秋彦/関口巽であるならば、裏は、御行の又市/山岡百介。
どちらも何度読んでも興味が尽きることが無い・・・
コレまさに、私的名作の定義に当てはまる。
奥付をみると2003年の出版ということになっているから、カレコレ8年前の著作になるのだろうか。
その後も、裏・表ともに、物語は、累積していく。
『世の中に不思議なことなどなにひとつ無いんだよ・・・。』
謎を解体する中禅寺秋彦と謎を謎のまま仕立てて、どうしようもないことを、どうにかしてしまう御行の又市。
ストーリィーテイラーとしての関口巽と山岡百介は、渦中にありながら物語を進行させていき、更に、読み人(単に、読者にすればいいようなものだけれど、京極さんの著作に関しては、読者というよりは、読む人の方が、合うような気がする・・・別にどっちでもいいのだけれど、『読み人』と書かせていただく)に、謎は、謎ではないことを知らしめる・・・そんな役割を振られているようだ。
この『続巷説百物語』は、前作の『巷説百物語』とは、一線を画すもののようで、前作が、ひとつひとつの中篇小説として成立しているのに対して、中篇が織りなす長編へと形式がかわるようで、ひとつの中篇が、連鎖して、長い長い物語を構築している途中のようだ。
物語のひとつひとつは、完結を見せながら、連鎖して、連立していく過程が、その後に続く、『巷説百物語』シリーズの手法となっている。
最初に読んだときは、気づかなかったのだけれど、次々に連鎖していく物語の面白さを味わうには、うってっけの一冊。
桜も満開なのだろうけれど、相変らず、週末は、隠棲している。
特に、何処へ行くあてもないし、今月1日から、以前からの仕事・職場は、変わらぬものの、雇い主が変わったので、元の会社へ退職の手続きに行ったりとなかなか気の休まる暇もなく、もともとがあまり丈夫でない故もあり、随分とだらけた生活をしている。
週末になにかしよう・・・とかいう気力もなく、本など読んでいる日々なのだけれど、世の中、名作は、数々あれど、私的な名作の定義としては、
『何度読んでも面白い・・・』
コレに尽きる。
『サザエさん』しかり、『大島弓子さんのサバ・シリーズ』しかり・・・。
引越ししたまま、何ひとつ片付けておらぬ部屋の中で、積み上げられたダンボール箱の中から、京極先生のご本を引っ張り出し、再読している。
京極先生といえば、言わずと知れた中禅寺秋彦の憑き物落としの表の京極堂シリーズと合わせ鏡のような裏京極堂シリーズ『巷説百物語』ということになるのだろうか?
表が、中禅寺秋彦/関口巽であるならば、裏は、御行の又市/山岡百介。
どちらも何度読んでも興味が尽きることが無い・・・
コレまさに、私的名作の定義に当てはまる。
奥付をみると2003年の出版ということになっているから、カレコレ8年前の著作になるのだろうか。
その後も、裏・表ともに、物語は、累積していく。
『世の中に不思議なことなどなにひとつ無いんだよ・・・。』
謎を解体する中禅寺秋彦と謎を謎のまま仕立てて、どうしようもないことを、どうにかしてしまう御行の又市。
ストーリィーテイラーとしての関口巽と山岡百介は、渦中にありながら物語を進行させていき、更に、読み人(単に、読者にすればいいようなものだけれど、京極さんの著作に関しては、読者というよりは、読む人の方が、合うような気がする・・・別にどっちでもいいのだけれど、『読み人』と書かせていただく)に、謎は、謎ではないことを知らしめる・・・そんな役割を振られているようだ。
この『続巷説百物語』は、前作の『巷説百物語』とは、一線を画すもののようで、前作が、ひとつひとつの中篇小説として成立しているのに対して、中篇が織りなす長編へと形式がかわるようで、ひとつの中篇が、連鎖して、長い長い物語を構築している途中のようだ。
物語のひとつひとつは、完結を見せながら、連鎖して、連立していく過程が、その後に続く、『巷説百物語』シリーズの手法となっている。
最初に読んだときは、気づかなかったのだけれど、次々に連鎖していく物語の面白さを味わうには、うってっけの一冊。