鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

石の棺・水の棺

2011-04-26 23:12:31 | Weblog
うすぐもりでも、風爽やか・・・初夏の風によく似合う花・・・ハナミズキ咲き始める。


過去最悪の原発事故・・・チェルノブイリ原子力発電所の事故から、今日で、25年。四半世紀。
そういえば、そうだったんだよね。
ゴールデン・ウィークの直前だったからさ・・・。
この先、世界は、どうなっちゃうんだろう・・・?
ヨーロッパは汚染され、大好きなパスタ類の原料・デュラムセモリナ小麦も、放射能汚染が・・・。
もう、パスタは、食べられんのか・・・などと思っていたのが25年前・・・???

鋼鉄とコンクリートの石棺に覆われたチェルノブイリ。
老朽化だとか・・・。

さて、その25年後。
福島第一原子力発電所は、石の棺に納めるには、まだまだクリアしなければ、ならない問題が山積だとニュースで言っていた。

原子炉を水で覆う『水棺』に閉じ込めるのだとか・・・。
もう人の手で制御できる段階ではないようだ。

棺・・・というと死者を安置するのに使うもの。
従順さを失った放射性物質は、まだ死んだ訳ではない。
これから、2万年の時間は、半減を繰り返しながら生きているのだという。

2万年後の姿を見られる人はいない・・・。
その間にどんなふうに影響するのか・・・2万年の長きにわたり観察するのだろうか?
日本人が滅びなければ・・・。

これから25年後、福島第一原子力発電所は、水冷したあと、やはり、石の棺に入れられるのだろうか?

『コレが25年前に事故を起こした原子力発電所です。未だに、放射能モレで、近づけませんが、こちらの飛行機の上空からご覧になれます。石の棺でございます。』

・・・なんて、そんな原発巡りのツアーなんかやってるかもしれない・・・???

『そんでも、チェルノブイリよりかマシかね?いやいや、浜岡の方が凄かったもんね・・・。』

冗談で済めばよいのだけれど。

人の手に負えなくなったモンスターは、果たして、水の棺の中で、大人しく眠りについてくれるのだろうか?