極寒な仕事始め。
年末、バタバタしてしまい、途中まで、読んだきりになっているうちの1冊。
山田風太郎さんの 『エドの舞踏会』。
夢中で読んでしまいました。
山田風太郎さんは、大好きな作家のひとりだけれど、以前、このブログ内の占い関係の本で、高木彬光さんとも、仲の良い作家友達だったようで、私は、このお二人の描く物語がとても好き。
同じ、明治の政治家を描くにしても、お二人が、それぞれ、同じ人物を描写するとこんなにも、印象が変わるんだよね~~~。
例えば、西郷隆盛の弟で、後の明治政府海軍相・西郷従道、日本初の内閣総理大臣・伊藤博文・・・このお二方は、高木彬光さんの『大予言者の秘密』では、明治のお堅い政治家として、描かれているけれど、山田風太郎さんの『エドの舞踏会』では、女性大好きのエロおやじ系。
西国の明治成り上がり組の政治家の奥方様は、芸者さんや吉原の遊女に身を落とした方が、多かったらしい。
西洋の猿真似といわれた鹿鳴館の華となったのは、モト芸者や遊女なんてきくと、そういえば、以前、黒木瞳さんと田村正和さんが演じていた三島由紀夫原作の『鹿鳴館』ってお正月ドラマでも、黒木さんが演じられたのは、モト芸者さんだったよな・・・。
井上馨夫人、伊藤博文夫人、山形有朋夫人、黒田清隆夫人、森有礼夫人、大隈重信夫人、陸奥宗光夫人、ル・ジャンドル夫人・・・そして、この物語の発端である海軍相・西郷従道とその部下で、物語の進行役の山本権兵衛、今でいう帰国子女?の大山捨松夫人が、絡んで、明治の政治家のお家事情に、関わりをもって展開していく。
山田風太郎さんの物語で、特筆すべきは、えっ・・・???と驚くような意外な有名人が、ドラマでいう、チョイ役で顔をだす面白さがある。
後のマダム・貞奴は、伊藤博文の閨に関わりをもってくるし、かの徳富蘇峰は、真冬に、素足に高下駄で、陸奥宗光邸を訪れるし、美貌を誇る十五世・市川羽左衛門が、実は、フランス系アメリカ人との混血だったとか・・・。
意外な登場の仕方で、登場する・・・そして、彼らが、活躍するのは、また別のお話であったりする。
特に、意外な展開だったのは、陸奥宗光で、このひとは、不運に弄ばれた感があるひとだったと思っていたのだけれど、カミソリのあだ名通りのひとだったのか・・・或いは、『妖人』と呼ばれる所以のとおりなのか・・・単なる不運のひとなのか・・・そのあたり、読んでいて、楽しかった。
山田風太郎・明治シリーズ・・・まだまだ読みごたえがありそう・・・。
年末、バタバタしてしまい、途中まで、読んだきりになっているうちの1冊。
山田風太郎さんの 『エドの舞踏会』。
夢中で読んでしまいました。
山田風太郎さんは、大好きな作家のひとりだけれど、以前、このブログ内の占い関係の本で、高木彬光さんとも、仲の良い作家友達だったようで、私は、このお二人の描く物語がとても好き。
同じ、明治の政治家を描くにしても、お二人が、それぞれ、同じ人物を描写するとこんなにも、印象が変わるんだよね~~~。
例えば、西郷隆盛の弟で、後の明治政府海軍相・西郷従道、日本初の内閣総理大臣・伊藤博文・・・このお二方は、高木彬光さんの『大予言者の秘密』では、明治のお堅い政治家として、描かれているけれど、山田風太郎さんの『エドの舞踏会』では、女性大好きのエロおやじ系。
西国の明治成り上がり組の政治家の奥方様は、芸者さんや吉原の遊女に身を落とした方が、多かったらしい。
西洋の猿真似といわれた鹿鳴館の華となったのは、モト芸者や遊女なんてきくと、そういえば、以前、黒木瞳さんと田村正和さんが演じていた三島由紀夫原作の『鹿鳴館』ってお正月ドラマでも、黒木さんが演じられたのは、モト芸者さんだったよな・・・。
井上馨夫人、伊藤博文夫人、山形有朋夫人、黒田清隆夫人、森有礼夫人、大隈重信夫人、陸奥宗光夫人、ル・ジャンドル夫人・・・そして、この物語の発端である海軍相・西郷従道とその部下で、物語の進行役の山本権兵衛、今でいう帰国子女?の大山捨松夫人が、絡んで、明治の政治家のお家事情に、関わりをもって展開していく。
山田風太郎さんの物語で、特筆すべきは、えっ・・・???と驚くような意外な有名人が、ドラマでいう、チョイ役で顔をだす面白さがある。
後のマダム・貞奴は、伊藤博文の閨に関わりをもってくるし、かの徳富蘇峰は、真冬に、素足に高下駄で、陸奥宗光邸を訪れるし、美貌を誇る十五世・市川羽左衛門が、実は、フランス系アメリカ人との混血だったとか・・・。
意外な登場の仕方で、登場する・・・そして、彼らが、活躍するのは、また別のお話であったりする。
特に、意外な展開だったのは、陸奥宗光で、このひとは、不運に弄ばれた感があるひとだったと思っていたのだけれど、カミソリのあだ名通りのひとだったのか・・・或いは、『妖人』と呼ばれる所以のとおりなのか・・・単なる不運のひとなのか・・・そのあたり、読んでいて、楽しかった。
山田風太郎・明治シリーズ・・・まだまだ読みごたえがありそう・・・。