鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

如月朔日/長岡百穴遺跡

2019-02-02 16:25:45 | Weblog

南よりの風の強い土曜日。


昨日(2月1日)の明け方。

映画を見に行く予定だったので、深夜から降り続いた雪の積もり具合は如何なものかと、ベランダに出てみました。
夜明けにはまだ数時間ありましたが、東南の空に、くっきりと三日月、その三日月の上に、ちんまりと乗っているような金星、そして、少し離れて右斜め上方には、木星。
西洋占星術では、吉祥とされる三つの星がそろい踏み。
(トリプル・コンジャクションとはいかないようですが・・・???)

スマートフォンでの撮影なんで、上手く取れませんでしたが・・・。




映画が、ハネた跡は、映画館併設のショッピングモールのお鮨屋さんで、いつものランチ。
映画半券を提示すると、ソフトドリンクかデザートのサービスがあります。

お鮨ランチをいだたき、そのあと市内を車で少し走り、市内北西部の長岡百穴遺跡へ。


7世紀前半の横穴式古墳だそうで、このあたりに住んでいたひとたちの一族のお墓らしいです。
穴の中には、室町時代から江戸時代にかけて彫られた観音菩薩像があります。

小高い丘全体が、古墳のようで、この百穴遺跡の周辺にも、いくつか古墳があるようでした。

少しのぼったところに御堂があって、観音様が、祭られていました。


紅梅の花が咲いており、寒さの中にも春の気配ですが、風は、まだまだ冷たくて。

古墳の頂上?付近迄、散策できるようなので、登ってみました。

途中、赤い実をつけた15cmくらいの背丈の草花も。何の植物でしょうかね???



この古墳に眠る人達は、もう1400年以上もここに居て、時の流れの中なかを揺蕩うように・・・。

腰折れですが、ここで一句。

早春の古代のひとの眠る地に今年も郁るや紅梅の花




映画:七つの会議

2019-02-01 23:56:11 | 演劇・映画

昨夜の雪もそれ程積もっているわけでもなくて・・・と思いきや・・・。
車のフロント・ガラスに、みぞれ状の雪が、固まって、ワイパーが動かず、10分くらい暖気して、出発。
リア・ウィンドウは、更に、15分くらい走行しないと、氷と化した雪が、融けない状態でした・・・明け方は、氷点下。

朝から、相方と隣々市のシネマ・コンプレックスで、本日公開の『七つの会議』を鑑賞に。

七つの会議 (集英社文庫)
クリエーター情報なし
集英社


池井戸潤の作品は、どれも面白いのだけれど、『七つの会議』は、日本企業特有の体質から発生する諸問題をつきつめていく作品で、世の中の大部分の人が、『会社』に、お勤めして、日々の糧を得るということが、一般的というか、普通の日本人というか・・・その基準から、自分から、外れるのは、なかなか勇気のいることだと思います。
(かく言う私は、その『会社』から、放り出されて、現在に至っていますが・・・)

1日8時間以上も『会社』にいて、自分自身の時間を切り売りし、生きていく会社員という日本人達。

企画・営業・製造・経理・人事・・・と様々な部門で、様々な人が働く・・・。

そして、今日も・・・営業会議で・・・『鬼』が来る!

謎の不良社員・八角を演じるのは、狂言師・野村萬斎。
それに絡むのは、歌舞伎界から市川中車(香川照之)、片岡愛之助。
落語界からは、池井戸作品のご常連・立川談春。そして春風亭昇太。

古典芸能からの出演陣が、メインでしょうかね。

個性的な役者の中での一種の清涼剤的存在の及川光博。
コレ迄の役柄とは少し違うようで、隙のない・・・どちらかと言えば、鼻持ちならないエリート役が、多かった及川光博が、肩のチカラの抜けた二枚目半的営業課長を演じているが、ほほえましいというか・・・。

藤森慎吾のゲスぶりもまた健在で。

大御所系は、北大路欣也、鹿賀丈史、橋爪功。

作品も出演俳優も秀逸。

面白い映画でした。