1月29日(金) 晴
大陸からの低気圧の襲来を受け、昨夜来から強風が吹き荒れていたようで、お向かいのタケモリ夫人にお知らせをいただいて、我が家のバイクがカバーを付けたまま無残に横倒しになっていることを知った。
50㏄のバイクでは一番大きい車体を購入しているので、女子一人の力では到底起こせない。
タケモリ夫人に手助けしていただいてやっと起こして、「昨夜は大風が吹いて寝られなかったんですよ」、「まぁ、全然知らずに眠り込んでいましたぁ」
さくらは、実にとんちんかんな返事をしてしまった。
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友人が、「国は、マイナンバーカードの加入を喧しく言ってますが、その前に前身の住基カードの始末をちゃんとつけて、無駄な税金を投入したと詫びてからでないと、アカンでしょう?」と怒っておられた。
さくらは住基カードが無くても何の不自由も感じないのでもとより加入してはいないけれど、昭和42年に法律を制定して平成14年に稼働し、加入が奨められた「住民基本台帳」の加入カードとネットワークは、国民にそれほどのメリットはなく、役所の事務処理向上に寄与した程度のシステムであったと評価している。
それが、平成27年には終了を迎え、投じられた役所の費用(税金)は、7000億円に上ると聞いた。
法制定の直後から令和2年6月に至るまでに130回余りもの附則が付けられ、メンテナンス費用は130億円とも言われている。
数字の真偽は確かではないが、一説に「1兆円の垂れ流し」との報道も見られたから、あながち間違いとも言いにくい。
住基システムの検証もなされないまま、あっという間にシステムの稼働は終わり、国は新たにマイナンバーカードへの加入を呼び掛けている。
「平成の愚策」と呼ばれ「施策の失敗」も言われているこのシステムについて、誰か責任をとられただろうか? 誰か謝罪をされただろうか?
週刊現代(2016年1月31日号)が以下のように報じている。
週刊現代(2016年1月31日号)が以下のように報じている。
『血税1兆円をドブに捨てた「住基ネット」〜元祖マイナンバー、あれはいったい何だったのか?』
上の見出しも刺激的だけれど、次のリードも負けず劣らずだ。
カードの普及率は、わずか20人に1人。大半の人が使い道さえ知らないまま、住基ネットがフェードアウトする。ここで責任のありかを明らかにしておかなければ、マイナンバーも同じ道をたどる。
昨年12月22日、住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)のカード更新手続きが、誰にも顧みられることなく終了した。
'02年8月の稼働開始から13年あまり。発行された住基カードは累計920万枚だが、紛失などを除く有効発行数は710万枚で、カードを持っているのは全国民のわずか5・5%にすぎない。発行済みの住基カードは、有効期限いっぱいは使えるが、随時マイナンバーカードに置き換えられてゆく。
(中略)
住基ネットは、ほとんどの国民にとって必要のない欠陥制度だった。それなのに、国民の血税は粛々と、この住基ネットという「ドブ」に放り込まれ続けていたのだ。いったい、なぜなのか。
この号もさりながら、その他の媒体やSNSなどでの髙橋 洋一氏(元財務官僚で嘉悦大学教授)の明快な一刀両断ぶりが、まことに小気味よい。
住基ネットワークシステムを構築する趣旨は、改正住民基本台帳法の提案理由説明において、「住民の利便を増進するとともに、国及び地方公共団体の行政の合理化に資するため」と明記されているけれど、どうやら【国及び地方公共団体の行政の合理化に資するため】と言うのが、本音のようだ。
既に終わってしまった住基システムについて敢えて記事にしたのは、『誰も責任を取らず、誰も国民に謝らない』ことを許してはいけないと思うからで、後続のマイナンバー制度にしても、新型コロナ対策にしても、そうだ、忘れるところだった、あの、郵便番号制度にしても!
間違ったら、検証して謝る!
応分の責任をとる。
これって、生きていく基本ですよね?
住基ネットに続くマイナンバーカードの問題も多く取り上げられていますね。
便利になるのはいいのですが弊害も多いと思います。
私は必要なときにだけ「マイナンバー通知カード」を使用するだけで
「マイナンバーカード」は作っていません。
財産もなく、何も隠し立てするものなど一切ないのですが、預金をはじめ
個人情報がすべて紐付けられることに違和感を持っているからなのですが・・・
高橋洋一氏の『一刀両断』の小気味よさもさることながらさくらさんの
『快刀乱麻を断つ』の鮮やかな指摘に私も勇気凜々・・・
そしてさらに・・・さくらさんの
『間違ったら、検証して謝る!』
『応分の責任をとる。』
『これって、生きていく基本ですよね?』を
無責任な連中に何万回も聞かせてあげたいですね。
人としてごく当たり前にできることができない・・というより「しない」という人達に・・・
マイナンバーも加入は最後まで様子を見ます。
会社には申告していますが。
子どものころから正義感の強い性格でした。
老境に入っても、納得できないと前に進めない、不器用な性格です。
でも、同じ志のもとで生きるお仲間が、多数居られることがわかって、うれしく思います。
ごまめの歯ぎしりでも、年寄りの冷や水でもよろしいので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
マイナンバーは、既に国民各位に振り当てられ、ご家庭に届いています。
なのに、なぜか国はカードを交付したがる。
なぜでしょうね?