🎵 COVー１９英霊さまのご逝去には、 応分の確たる理由がある

６月１日（月）　曇

毎朝、仏壇のお給仕をし、般若心経を１巻上げさせていただき、私の一日が始まる。

余命半年の私に、高校時代の恩師・殿本聖典先生が伝えてくださった般若心経のおかげで、心が落ち着き、師のお導きのとおり【菩薩行】に進ませていただいた。

まことに力のある、有難い経文である。

毎朝、招きもしないのにみるくが勝手にやって来て、ことわりもなく私の膝に上がり、香偈、懺悔文から始まり、開経偈、心経奉讃文と続く読経に併せて、長い尻尾を左右に大きく振っている。

読経の後、婚家のしきたり通りにご詠歌を歌うのだけれど、これにはなぜか全然反応しない。

♪ありがたや　しゃくせんだんの　しゃかにょらい　さがにたなびく　むらさきのくも
心を込めて歌うのだけれど、さくらの声が悪く節回しも気に入らないのか、どうか？

不思議な仔である。　いや、もう老猫の域ではあるけれど、ね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◆

去る５月１３日に、大相撲の勝武士さんがＣＯＶ－１９の犠牲者となられ、２８歳という若さでの無念の死に、心から合掌をし、読経をささげ祀った。

今日、師匠の高田川親方が、日本相撲協会を通じてご自身の快癒と勝武士さんのご逝去についてのコメントを発表されたが、中に、『医療機関が切迫した時期と重なっていましたが、相撲協会の対応もあって重篤化する前に入院できたので、元気で帰ってきてくれるものと信じておりました。』とのくだりが目についた。

本当だろうか？
病状の経過に見る限り、『▽４月４日～５日＝３８度台の発熱。師匠らが保健所に電話をかけ続けるもつながらず▽４日～６日　近隣の複数病院に依頼するも受け付けてもらえず▽７日＝近隣の医院に相談するも医療機関は見つからず▽８日＝熱が下がらず血たんも現れ救急車を呼ぶも受け入れ先が決まらず、夜になって都内の大学病院に入院。』とは、まことに重篤な状況であり、しかもこの間、丸４日間も大人が高熱を発し、すでに新型コロナに、見る者が懼れおののくようなテレビ報道などが垂れ流されていた、まさにそのさなかである。

高熱にうなされ、死の恐怖にさいなまれた経験は、さくらも２７年前に再三体験した。
「今日寝て、明日、目ガ覚めなかったら、それが【死】なんだから、死んだら明るく楽しい次の世に行けるんだから」と歯を食いしばり、負け惜しみが言えた。

受け入れてくださる病院と、信じられる医療が受けられていたおかげである。

息子よりもまだ若いこの力士さんは、４年前の土俵下で糖尿病の低血糖症状を起こし、不戦敗を喫する事故を起こしておられる。　プロとしては自己管理の甘さが指摘されるけれども、周囲は彼の食生活と運動のバランスに気配りができていたのかどうか？
感染の遠因に糖尿病の罹患と治療の不適切さがあったのではないか、と懸念もされる。

話を戻そう。
最初の大学病院で簡易検査の結果は陰性だったという。なぜか？
大学病院ともあろう施設が、２月から騒がれ出したＣＯＶ－１９に対して、検査キットを持たなかった？
まさか！

その後病状が悪化し、９日に別の大学病院へ転院⇒１０日のＰＣＲ検査で陽性と判定。

決死の覚悟で治療と向き合っておられるドクター、ナース、現場の皆々さまに、祈る気持ちでお礼を申し上げたい気持ちよ届け！と思いはするけれども、読者の皆々さまには勝武士さんの以上の経過の行間を、ぜひ、読み取っていただきたい。

そうして、５月１３日。　新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全のためご逝去なされた勝武士さんのことを、改めて思い出してあげてほしい。

【ご逝去の皆さまには、応分の理由がある】、とさくらが確信する所以である。　　　謹んで、合掌
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　

我が街・名張市で、COVー１９（新型コロナ）の感染者が出ないまま、９０日を過ぎた。

今日から自治会の自粛も緩和され、集会所が使用できることになり、踊りのお稽古が再開された。
教える先生も、舞う弟子も、マスク姿！

「まさか！」
網戸を通り抜ける風も涼しく、この珍なる風景のおかげで、この心掛けのおかげで、我が街は、今日に至るも新型コロナ・無風地帯である。

善きかな！

※この稿をＵＰしてから、「猫のような画像はなんですか？」と複数の方から問い合わせをいただいた。
孫の土産の「ねこぱん」なる、不思議に美味な食パンである。

今日、踊友の皆さまにお福分けして喜んでいただいた。　諸々ありがとうございます。