友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

連休は映画を観よう

2013年04月24日 22時11分06秒 | Weblog

 胃カメラの検査を受けてきた。十二指腸潰瘍だった。えっ、また。不思議な気がした。空腹の時や夜中に痛み出すのは十二指腸潰瘍の特徴だけれど、もうとっくの昔におさらばしたつもりでいた。身体がまだ若いのか、それとも年齢には関係ないのか、いずれにしても情けない。「胃は正直な臓器なんですよ」と以前、医者から言われたことがあった。自分では気が付かなくても、胃は勝手に反応してしまうのだ。

 何があったのか、思い当たらないけれど、考え出せば切りがなく、逆に胃液がますます出てしまいそうだ。こういう時は楽しいことを考えるのが一番の良薬だ。昨日の午後、偶然にBSプレミアムで映画を見た。かなり古いアメリカ映画だった。『シェナンドー河』という題名のこの映画の舞台は南北戦争時代のバージニア州で、家長である父親と7人の息子とで広大な農場を経営していた。私が持っているアメリカの地図では、このシェナンドー河が見つからなかったが、バージニア州は思っていたよりも北にある。それに首都ワシントンはこの州とメリーランド州の境にあるのだ。

 私が抱いていた南北戦争のイメージでは、アパラチア山脈の西、中央アメリカのケンタッキー州やテネシー州が激戦地だった。シェナンドー河の畔のこの農場には黒人奴隷はいないが、教会に集まる農場主の中には黒人を従えていた人がいたし、この一家の一番下の少年の友だちは黒人だった。黒人奴隷はもっと南の農場で働いていると思っていたが、実際はかなり広い範囲で農業に従事していたのかも知れない。そして一家は、戦争には加担しない立場をとっていたけれど、長女の婿になった人は南軍の将校であり、一番下の息子がいつも被っていた帽子も南軍の兵士のものだったから、この地域は南軍側だったのだかも知れない。

 映画の結末は悲惨で、北軍に捕らえられた一番下の息子を取り返すために一家は出かけて行った。しかし息子を取り返せないばかりか、農場を守るために残してきた長男夫婦は南軍くずれの男たちに殺されてしまう。「政治家は戦争の理由ばかりを語り、年寄りは戦争を進める」。そんなセリフがあった。南北戦争の犠牲者を祭る戦没者墓地はバージニア州の北、ペンシルバニア州のゲティスバークにあるが、首都ワシントンから北へ150キロほどのところだ。こんな北部が激戦地だったとは驚いた。

 このゲティスバークでのリンカーン大統領の演説は有名だ。映画『リンカーン』ではどのように描かれているのかと興味が湧く。「人民の 人民による 人民のための政府をこの地上から絶やしてはならない」と結ばれたこの演説は、民主主義の真髄を表している。大和塾もこれを受けて、「市民の 市民による 市民のための勉強会」と謳っている。そうか、連休は映画を観よう。『アンナ・カレリーナ』、『リンカーン』と楽しみだ。なにっ、茨城の次女夫婦が連休に来るって!それはまた楽しみが増えた。

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