午前11時からの告別式に参列した。町会議員を6期務めた人で、私が初めて議員になった時、議会の様子を私のペーパーに載せたところ、この人から「勝手なことをするな」と叱責を受けた。議会で決まったことなら『議会報告』に載るが、議会の様子は市民には分からない。
私は「市民に知らせることは議員の務めだから」と言い、平行線のままだった。享年85歳、議員を辞してから何年になるだろう。昔、議会で一緒だった人の参列者は少なかったように思う。若造の私が78歳だから、かなりの人が亡くなったり、身体が不自由で参加できなかったのだろう。
急いで昼食を取り、3人の仲間と中川区の現場へ向かった。手押しポンプを作っている会社の社員も来てくれて、ポンプを組み立てていく。迎え水を注ぎ、柄を上下させる。水は汲み上がってきたが、砂が混じっている。せっせと柄を上下させていると、小学生の男の興味深そうに見ている。
私が「やってみる?」と聞くと、うなずくので「じゃー、玄関から入っておいで」と言うと、「よその家に入っていいの?」と心配するので、「おじさんが『いい』と言ったんだから」と答えると、周りにいた8人が一斉にやってきた。どうして水が出てくるの?無くならないの?と言いながらも順番に柄を上下させていく。
依頼主とその友達の女性も来て、水が出てくる様子に感激していた。桶に溜まった水に手を入れ、「冷たい」と喜ぶ。「これから毎日、必ず水汲みをしてください。そうすれば、もっと澄んだ水になるから」と先輩が促す。こんな風にはしゃいだ気持ちで何日水汲みを続けてくれるだろうか。
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