友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

小沢一郎さんに無罪判決

2012年04月26日 19時41分22秒 | Weblog

 小沢一郎さんに無罪判決が出た。思ったとおりだった。秘書による政治資金収支報告書に虚偽記載はあったけれど、共謀した証拠はないというものだった。検察が無理やりでっち上げたと小沢さん側は主張してきたが、確固たる証拠がないのだから当然の帰結だろう。誰の目にも問題の4億円は表に出せないお金であり、小沢さんはそうしたお金を集めて子分を作ってきた政治家であることは明らかでも、裁判でそれを裁くことは出来ないのだ。

 小沢さんが田中角栄さんの弟子であり、その政治手法を踏襲した政治家であることも周知であるけれど、そういう政治家を「力がある」と賞賛し、甘い汁にありつこうと持ち上げている連中がいる。地域エゴとそれによって利益を得ている人たちである。地域の将来、日本の明日、そんなことよりも当面する利益を優先させてきた政治が今日を生み出してきた。社会保障も年金も原発も産業もあらゆることが、「これから先の理想へ」向かうことは非現実的と切り捨て、目先の利益に集中してきたのだ。

 小沢さんは消費税の増税には反対だと言う。けれども細川内閣を作った時は、福祉目的税を設けようとしていたし、そもそも日本をどのような国にしたいのか、そのビジョンが私には分からない。国家はこうあるべきだという信念というか、思想があって、その実現に向けて提案をしているというよりも、自らが政局の中心となって動かしていることに溺れている気がする。

 民主党内の小沢さんグループは元気を取り戻すだろう。しかし、小沢さんを支持している議員で次の選挙に当選できる人は半分もいないだろう。だからこそ、消費税増税には反対して支持を得たいのだろうが、小沢グループは「原発反対」と言えるだろうか。民主党議員は増税と原発で確実に票を減らすだろうが、小沢グループは信念や理想論で「反対」と言えるだろうか。選挙目当てだけの言葉なら、もう支持者はだまされない。

 今の国会議員の言動を見ていると、同じ政党に属しているのに言っていることが全く違う人がいる。政党なら主義主張、政策の一致がなければならないはずだ。若い議員も多くなったのだから、今度こそ政策で一致する議員同士で政党を作るか、いっそのこと政党などなくして、仲良しグループでいくかだと思う。そんな岐路に来ている。地方議員はその傾向にあるけれど、まだ古い体質が色濃く残っている面もある。どうなるのか楽しみだが、どうするかは私たちの1票にかかっている。

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