梅雨だからなのか、頭も身体も気持ちも重い。何もする気になれない。本を読んでいると眠くなってしまう。テレビは今日から県外へ移動が出来ると、旅行に出かける人の姿を映していた。「何も国に言われることではないのに、ヘン」とカミさんは指摘する。
全くその通りだが、じゃ―無視して旅行に出かけたかと考えると、絶対に有り得ない。マスクをしていない人を見る眼は、犯罪者を見る眼だ。そんな眼に耐えられないから、みんな自粛して外へは出ない。他人の眼が怖いのだ。
NPOの関係で、司法事務所へ出かけた。入室するとすぐ消毒液を手にかけられた。「申し訳ないですね」と謝るが、これがこれからの習慣になっていくのだろう。「バイキンをいっぱい持ってきちゃったから、仕方ないですよ」と冗談で返す。
「司法書士さんは、コロナの影響は無いでしょう」と聞けば、「3月4月は6割減でした。土の売買は極端に無くなりましたね」と話す。3密を避けることが至上命令だったから、みんな家から出ずに、人と会うことを嫌った。日本人は他人の眼を気にして、自粛生活を選んだのだ。
それでもひとり暮らしの人や他人との交流が好きな人は、いつまでも閉じ籠ったままでは息が詰まるようで、人のいそうなところへと出かけて行く。スーパーへ買い物に行けば誰かに会うし、スーパーには安い喫茶コーナーもあるからおしゃべりも出来る。
マンションの中庭では子どもたちの声が聞こえるようになった。雨もちょうど止み、少し陽が射してきた。するともう、子どもは家から外へと飛び出して来た。子どもは外で大いに遊ぶがいい。やっぱり家で本を読むのが好きなら、それもいい。決まりは無いから自由にすればいい。
私は何をするといいのだろう。
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