友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

マスコミは有権者の責任と言うのだろうか

2024年03月11日 17時25分56秒 | Weblog

 東日本大震災からもう13年になるのか、私は建物の中にいたが、随分揺れたのでビックリした。それが東北で起きた地震だと知って、さらに驚いた。あんなに遠いところの地震が名古屋まで伝わったのだから、かなり大きな地震に違いないと思った。

 地震は自然現象だが、自民党の大揺れは人が造ったもの、自業自得でしかない。政治資金パーティーから始まり、裏金問題を巡って国会で政治倫理審査会も開かれ、何人かの議員が釈明に追われた。衆議院に続いて、参議院でも政治倫理審査会が開かれようとしている。

 「国民は疑惑に怒っている」とマスコミは言うが、釈明する議員は一様に、「誠心誠意、お答えする」と言いながら、疑惑は霞がかかっていて、全く何も見えない。「記憶にない」とか、「私は関与していない」とか、それでは何も解明されていかない。

 いやきっと、自民党議員の皆さんは、そう言うことで乗り切ろうとしているのだろう。そこへ今度は、自民党青年局のパーティー問題が浮上した。和歌山で行われた研修会後の懇親会で、裸同然の女性たちがダンスを披露し、「盛り上がった参加者」が女性の尻を触ったり、膝に抱え込んだりしている動画が出回ったのだ。

 青年局長は記者の質問に、「私は主催者ではないので」と言い、「尻を触ったのか」と訊かれると、「私の今の記憶ではありません」と答えていた。「触っていたら、議員を辞めるのか」と問われると、「議員辞職は軽々しく言うことでは無いので」と歯切れの悪い答弁だ。

 これって、政治倫理審査会での釈明に似ている。「私は行っていない」「私はその立場ではない」、そんな答弁を何度も聞かされた。裏金(キックバック)をどう考えているのか、女性を性的なものとしか見ていないことをどう考えるのか、肝心な点が全く抜け落ちている。

 こんなことで、時間が過ぎれば何とかなるとしか考えていない。確かに、次の選挙で、自民党は議席を減らすだろうが、与野党の逆転までには至らないだろう。またマスコミは、有権者の責任と言うのか、未来は暗いなあー。

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全く野次馬でしかない

2024年03月10日 17時02分00秒 | Weblog

 パリ五輪の女子マラソン代表を目指して行われた、名古屋女子マラソンを見た。五輪に出るには、1月の大阪国際女子で前田選手がマークした、2時間18分59秒を上回らなくてはならない。出場した国内の有力選手は、いずれも3分ほど足りない。

 それでも海外選手と安藤・加世田・鈴木選手は、前半は互角だった。しかし、中間点を過ぎた辺りで、前田選手に勝てない記録だった。やっぱり無理か、外国人選手が優勝か、そう思いながら見ていたら、腕を振らない「忍者走り」の安藤選手が躍り出て来た。

 ゴールのバンテリンドームを目の前に、先頭を走っていたバーレーンの選手を抜いた。その後ろから、地元で最も期待されている鈴木選手が追ってくる。果たして追いつけるだろうかとハラハラする。結局、1位で安藤選手がゴールし、2位はバーレーンの選手、3位に鈴木選手だった。

 スタートして10キロの最初の給水地点で、鈴木選手はスペシャルドリンクを取り損ねた。それを見た加世田選手が鈴木選手に近づき、自分のドリンクを差し出した。ライバルに対する思いやりに、思わず涙したのは私だけでは無いだろう。

 途中まで、加世田選手は安藤選手と並走していたが、安藤選手が前に出ると追いつくことは出来なかった。さらに後ろから来た鈴木選手にも抜かれ、結局ゴールしたのは4位だった。マラソンを見ていると、もっと早くから先頭にいれば、1位でゴール出来そうなのにと思ってしまうが、実際に走っている選手は過酷な戦いを強いられているのだろう。

 スポーツを観戦している側は、何で出来ないんだ、どうして頑張らないんだ、そんな思いを抱いてしまう。子どもに対しても、子どもの気持ちを無視して、ガンバレガンバレと励ますことが親の務めだと思っている。そんな親の励ましがプレッシャーになって、自殺する子までいるし、逆に親を殺して楽になろうとしたケースもある。

 人を見て、自分のこととして受け止めるのは、口では言えても心から理解するのは難しい。今日から大相撲が始まった。私は横綱・照ノ富士と大関・貴景勝がしっかり取り組んで欲しいと願い、宮城野部屋の閉鎖は白鵬へのいじめではないかと心配している。全く野次馬でしかないと思いながら。

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どんなオチになるのだろう

2024年03月09日 17時38分16秒 | Weblog

 漫画家の鳥山明さんが亡くなった。68歳とあった。世界的にも有名な漫画家なのに、私は隣の清須市の人、くらいしか知らない。「Drスランプ」も「ドラゴンボール」も見たことが無い。吉本隆明の長女で漫画家、ハルノ宵子さんが1957年生まれだから、鳥山さんは2つ年上だ。

 この世代は、漫画週刊誌が世に出てきて、ブームになっていた。手塚治虫さんらが先駆けた世界だ。私が子どもの頃では、「赤胴鈴之助」くらいしか覚えていない。それも、買って読むことも、誰かから借りて読むことも無かった。私はどちらかと言えば、図鑑や年鑑に興味がある根暗な少年だった。

 私が漫画に関心を持ったのは、上村一夫さんの「同棲時代」だった。デザイン科の職員室で見ていると、先輩の先生から「今の若い先生はこういう漫画を見るんだ」と、皮肉を言われた。私よりも10歳くらい上だったから、「のらくら」漫画の世代だったと思う。

 漫画らしい絵が、どういうものかの定義は難しいが、私は写実的な絵が好みで、ストーリーも空想的なものより現実的な方が好きだ。映画監督を目指していた時も、日常を淡々と記録するような作品を撮りたいと思っていた。ヌーベルバーグ作品や北欧の映画を観た時、自分が造りたかったのはこれだと思った。

 漫画や映画は、楽しく笑って観られるものがいいと思う人は多いだろう。土曜日の昼、私は吉本新喜劇を毎回見ているが、笑っていられることが楽しい。それでも、ちょっと風刺が効いていたりするものに出会うと、やったねと思ってしまう。

 以前は、ド突いたり、容姿の悪口を言ったり、トコトン相手をいじめるものが多かったが、最近はちょっと違う。昔の落語のように、ホロリと泣かせるものがある。そう言えば、セクハラで問題になっている松本人志は吉本喜劇の出身だが、どんなオチになるのだろう。

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男も女も変わっていかないと‥

2024年03月08日 17時35分17秒 | Weblog

 3ケ月ぶりに床屋へ行った。その床屋のダンナは、私と同年だが、15年前くらいにガンで亡くなった。今はもっぱらカミさんが、高齢の客の相手をしている。だから、誰それが亡くなったとか、誰それは杖が無くては歩けないとか、いろいろ教えてくれる。

 今日は大阪で、中学生が大学生を追い詰め、大学生が死亡した話から、「今の子は、考えられないようなことをするわね」と言う。「昔から女の子は早熟だったけど、あそこまでやる子はいなかったんじゃーない」と言うので、「ボクらの頃とは全く時代が違うね」と答える。

 「ちょっと頭がよくって、キレイだったりすると、女の子って仲間外れにするのね。みんなでイジメるのよ」。「ああ、この辺じゃー、ハバにするって言うね」。「中学生くらいになると、女の子も大人と変わらないから、男の人は騙されるわよね」。

 「そりゃー、70や80になっても、付き合ってあげるとか言われれば、男は騙されていると分かっていても、ヒヒヒと鼻の下を伸ばすだろうな」。「男って、ホントに間抜けね。そんなに女の人が好きなの?」。「間違いなくそうだね」。傍で息子が聞き耳を立てていた。

 学校帰りの小学生の一団と、エレベーターで一緒になる。知り合いの女の子がいた。随分と背が高くなっている。「6年生だったけ?」と話しかけると、「5年です」と答える。「じゃー、まだまだ大きくなるんだ」と言うと、ムッとした顔をされてしまった。大人に見られることに嫌悪があるのだろう。

 今の子どもたちは、絶えずスマホを見ている。情報量は豊富で、大人の知らない世界も知っている。私たち高齢者の価値判断とはかなりの差がある。男たちがSNSで知り合った女性とホテルに行ったら、未成年者との不同意行為とかで警察に捕まった記事が新聞に出ている。

 今日は「国際女性デー」というので、各新聞はトップで取り上げていた。中日新聞は「男女均等まだ遠く」、朝日新聞は「単身の高齢女性4割貧困」だった。課題は山積みだが、いつか乗り越えていくだろう。エレベーターで出会った女の子が、成人する頃はまだ、無理だろうな。男も女も変わっていかないと‥。

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「まし」という考えこそが間違っている

2024年03月07日 17時45分05秒 | Weblog

 午前中に名古屋法務局に行って来た。今日の担当者は若い男性で、「ここに1行付け足してください」と言う。昨日もらったプリントには、そんなことは書いてなかったのにと思ったが、彼がメモ用紙に書いて、「このように書き足してください」と親切だった。

 言われたように書き足して提出した。「3月15日までに何も無ければ、これで終了です」と、確認票なるものを手渡された。思わず、「ありがとうございました」と頭を下げた。その足で県のNPOの窓口に行って、「やっと完了しました」と伝えた。

 しかも言わなくてもよいのに、「解散手続きがこんなにも面倒だとは知りませんでした。こんなことならNPOにしなければよかった」と愚痴を零してしまった。すると職員は、「皆さん、そうおっしゃいます」と慰めてくれる。

 「ボランティアでは信用がない」からと、NPOを立ち上げたが、設立と解散では大違いだった。金銭トラブルを無くすためには、仕方ないかも知れない。やっと終わった安堵から、のんびりと喫茶店に行くつもりでいたが、せっかくだからと空港アピタの書店へ行った。

 名古屋空港から自衛隊の飛行機が飛び立っている。アメリカの大統領選挙に向けた共和党の指名候補争いで、トランプ氏が勝利したから、11月の大統領選挙は共和党のトランプ氏と民主党のバイデン大統領との一騎打ちになるようだ。

 それにしても共和党の人たちは、どうしてトランプ支持なんだろう。「偉大なアメリカ」になぜ心惹かれるのだろう。アメリカが小さな国で、何の影響力も持たないなら、自国中心で良いかも知れないが、いやそれでも世界の中の1つという自覚を持つべきだ。

 アメリカはクリスチャンの国だというのに、自分ところさえ良ければという思考がなぜ支持されるのか不思議だ。イギリスから独立した時の、博愛の精神はどこへ行ってしまったのか。バイデン大統領は頼りないが、トランプ氏よりはましか。

 でも、本当は、こういう「まし」という考えこそ、政治を悪くしている気がする。窓口の簡素化さえ実現してくれればと、目先のことだけを考えてしまうからダメなんだと、自分を反省する。

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互いの理解と思いやりが人生を潤す

2024年03月06日 17時39分26秒 | Weblog

 名古屋法務局に「清算結了届書」を出しに行って来た。ところが「清算結了登記申請書」が必要と言われ、様式はホームぺージからダウンロード出来るからと、取得する方法を書いたプリントを渡される。それで、奮闘してみたがうまくいかない。明日、もう一度チャレンジしてみよう。

 世の中は、パソコンが使いこなせなければ何も出来なくなっている。パソコンが使えない人はどうしているのだろう。司法書士事務所に頼めばいいかも知れないが、私のように多少出来る気でいる人間が、一番の困り者かも知れない。AI技術を使って、本物そっくりな偽物が造れるという。

 そんな時代に提出書類で四苦八苦しているのだから、想像してみると可笑しなことだ。新聞を見ると、こんなに時代が進んでも、性被害は途絶えることは無い。人間の成長と技術の進歩は一致しないようだ。AI技術で、男とか女を造ることが出来たなら性被害は無くなるのだろうか。

 私はこの4月で80歳になる。若い頃、自分の性的な欲望に罪を深く意識していた。歳を取れば、心の制御が出来るものと思っていたが、どんなに年を重ねても、女性のスカートが乱れればつい目が向いてしまう。ウットリと手足に見惚れてしまう。

 釈迦は、世俗の煩悩を払うために修行をした。キリストは「神の子」なので、欲を抱くことは無かったことになっている。昨夜、日本テレビのドラマ『テレビ報道記者・ニュースをつないだ女たち』を見たが、3時間がアッという間だった。

 女性は家にいて、家事をし、子どもを育てていればいいのだという風潮が崩れていくためには、並々ならぬ女性たちの活躍があったし、女性自身が変わっていく姿があった。男たちもつられて自己変革していくが、相互作用があったことがよく分かった。

 俳人・夏井いつきさんもその妹さんも、バツイチだそうだが、隠すことも無く、おかげで良いパートナーに出逢えたと書いている。結婚が大事なことでは無く、互いの理解と思いやりが人生を潤すのだと教えられる。

 さて、明日もう一度、法務局へ出かけられるように頑張ってみよう。お昼は、先日見つけた喫茶店にも行ってみたい。

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こりゃーまた、娘に叱られそうだ

2024年03月05日 17時23分30秒 | Weblog

 九州福岡の私立中学校がうっかりミスで、公立高校の入試願書を期限内に提出しなかったために、3人の生徒が受験出来なくなった。生徒の親の憤りに対し学校は、謝罪し30万円の支払いを申し出たという。これに親はさらに激怒したようだが、金で済ませる前に、中学校の校長は高校と話し合わなかったのだろう。

 結局、3人の生徒は別の高校を受験したようだが、それにしても、子どもたちの気持ちは想像を絶するものだっただろう。子どもたち自身の落ち度であったなら納得できても、学校の手落ちで自分たちが受験できないなど考えられない。高校に言わせれば、規則を守ることで平等を保つということらしい。

 いかにも役所的な発想である。特例があってもいいと思うが、そんなことをすれば秩序が維持出来なくなるというのだろう。俳人の夏井いつきさんならどう考えるだろう。『瓢箪から人生』を読むと、すぐ腹を立てる人のようだ。しかし、歳を重ねることで、鷹揚になってきたと、どこかに書いてあった。

 人生は旅のようなもので、旅にはいろんな出会いがある。「心の複雑骨折を繰り返しながら、自然治癒力を身につけていくのが、人生というものかもしれない」と帯にあった。私は夏井さんより13歳の年上なのに、まだまだそんな境地に至っていない。ボンヤリと生きてきてしまっている。

 中学校で国語教師を勤めていた時の、テスト問題が載っていた。「次の○○に入る漢字二文字を記入し、その諺の意味を書きなさい。"袖振り合うも○○の縁“」。どんな人に出逢うかで人生は変わっていく。人生には正解も不正解も無い。自分自身が選択した積み重ねでしかない。

 そこで1句と思ったが、私には俳句の才能は無いようで、14文字足して短歌にしてみたた。

  「正解か不正解かはさておいて 今日(今夜?)も最後に赤ワイン飲む」

 こりゃーまた、娘に叱られそうだ。

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明日は「啓蟄」である

2024年03月04日 17時20分31秒 | Weblog

 さあー、今日から新たな一歩を踏み出すぞと決意していたのに、いざとなるとまあーいいかとナマケ心が出てしまう。カレンダーを見たのがいけなかったと、理由まで上げる図々しさだ。何しろ明日は「啓蟄」である。今日はまだ、ジッとしていていいのではとの勝手な解釈だ。

 俳人の夏井いつきさんの『瓢箪から人生』を読み出して、あれ、この文章、誰かと似ているなと思った。とても読みやすく、歯切れも良く、惹きつけられるからだ。自分のことや自分の周りのことを書き記しているからかも知れない。『隆明だもの』の著者、ハルノ宵子さんと同じだ。

 そこで生まれた年を見てみたら、1957年生まれの同年者だった。やっぱりこのくらいの歳の人は、こういう表現をするのかと納得した。60年安保の時は幼児だが、70年安保になると中学生だから、世間を見る目も出来て来る。ましてや、ハルノ宵子さんは吉本隆明の娘で、東京住まいである。

 家には絶えず誰かが訪ねて来ていたように書いているが、彼女自身は遊んでくれる人くらいにしか感じていないから面白い。ハルノ宵子さんの回想からは、ごく普通の家庭でしかない。それは、当たり前と言えばその通りだが、隆明の思想の原点はこの本からはよく分からなかった。

 夏井いつきさんはテレビの『プレバト』で拝見して以来、俳句を作る厳しさを痛感していたので、『瓢箪から人生』を読めば、少しは俳句作りが上達するかと思って買って来た。しかし読んでみると、夏井さんの人生録だった。おかげで気楽に読めたし、俳句にかける思いもよく分かった。

 明日か明後日に、名古屋法務局に出かけて、解散手続きの後はどうしたら良いのか教えてもらいに行こう。法務局は全く融通が利かない。国会議員に出向いてもらい、体験して欲しい。法務局なのだから厳密な方が良いと言えるけれど、もう少し親切に教えてくれてもいいのにと思う。

 ところで、「プレバト」ってどういう意味なの?

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娘と孫娘の幸せを祈る雛祭り

2024年03月03日 17時56分45秒 | Weblog

 私には2つ年下の妹がいる。昨年の夏の親族の集まりに、妹夫婦は体調不良で参加しなかったから、2年間も顔を見ていない。妹夫婦のところも、子ども2人は女の子で、結婚して家を出たから、我が家と同じ夫婦ふたりの生活である。気にはなるが、どうすることも出来ないので、連絡も取っていない。

 妹が生まれ、縁側にたらいを置いて沐浴させていた光景は覚えている。でも、雛人形は家には無かった気がする。末っ子だからというのか、母が40歳になる時に生まれたからか、とにかく母に甘えていたし、母も可愛がっていた。母が勉強のために名古屋へ出かける時は、駅まで泣いてついていった。

 小学生になると友だちもでき、友だちの家にも行くようになった。けれど、中学生になる頃から母は寝たっきりになり、私が高1、妹が中2の夏に亡くなってしまった。父も2年後に亡くなったが、兄貴のおかげで高校には通った。その兄貴が店を潰して夜逃げをしたので、妹は名古屋の姉のところで暮らすことになった。

 姉がやっていた喫茶店に出入りしていた夫と結ばれて、ふたりの女の子も生まれた。私たち弟妹は姉に本当に世話になった。その姉も亡くなってしまった。私は妹に、「あなたが頼れるのはダンナしかいない」と手紙を書いた。薄情な兄で申し訳ないが、何かあっても私にはどうすることも出来ないと知らせておきたかった。

 兄弟姉妹は大人になってしまうと、他人と同様な存在である。親子でも、別々の家庭だから助け合える範囲も限られている。一緒に旅行に行ったり、食事をしたり、お祝いをしたりすることはあっても、それ以上のことは出来ない。夫婦はもう少し違うと思うが、それでも相手のことが全て分かっている訳では無い。

 カミさんが「雛祭りらしい夕飯にするね」と張り切っている。ちらし寿司を買って来て、白ワインを冷やし、カキのバター焼きとハマグリの吸い物を用意している。子どもたちや孫たちの幸せを祈って、雛祭りを祝う。

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少しずつ日常が戻って来ている

2024年03月02日 17時43分55秒 | Weblog

 マンションの大規模修繕工事のため、建物の周りに足場が組まれ、ネットで覆われているので昼間でも薄暗い。そんな部屋の中に居ると、気が滅入ってくる。NPO法人の解散手続きを法務局に提出し、そろそろ次の段階に来ているはずだから電話しようと思ったら、今日は土曜日で役所は休みだと気が付いた。

 それなら、頼まれていた同年者の集いに向けて、役員の打ち合わせをしようと電話をした。4人は再来週の火曜日午前10時で了解が取れたが、いくら電話してもひとりだけ繋がらない。困ったなと思っていたら、やっとかかってきた。「ケイタイを替えた」ので繋がらなかったようだ。しかし、火曜日の午前中は車検のため都合が悪いと言う。

 今更変更することは出来ないので、とにかく火曜日に集まり、水曜日に出られる人は出てもらって彼と会うことにした。みんな暇なのに、いざ集まろうとなると時間が合わない。まあ、これが日常というものだろう。

 「31日の発表会に来てください」と言われ、話を聞いてビックリした。朗読クラブの先生がゲスト出演すると言う。確か90歳は超えられているはずだ。それでも頼まれれば、拒まないのはまだまだ自信があるからだろう。とても厳しい先生だったが、お会いするためにも行かなければと思う。

 私たち同年者は、今年で傘寿となる。それを記念して会を開くとなると、市長にも出席を要請しなくてはならない。祝儀が頂けるなら、会計さんは喜ぶだろうが、果たして来てくれるだろうか。

 明日は雛祭り、子どもたちもそれぞれの家で祝うことだろう。カミさんは「雛祭りのお祝いはおサカナで白ワイン、それともおニクで赤ワイン」と訊いてくる。「どちらでもいいよ」と思ったが、そういう会話が一番いけないと人生相談にあったので、「出来れば赤ワインがいいね」と答えた。少しずつ日常が戻って来ている。

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