友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

『こころの歌』のCDをお土産に渡そう

2024年10月11日 18時48分21秒 | Weblog

 友だちの姉さんから、「合唱部にいた」とか、「校庭で独唱したことがある」、そんな話を聞いたことがあったので、マンションのコーラスグループの発表会に誘った。結成してもう42年にもなるこのグループは、マンションの住人だけでなく、他の地域の女性たちも参加している。

 平均年齢を聞いたことは無いが、かなりの歳であることは確かだ。声量は大丈夫かと心配したが、声はよく出ていた。ただ、見るからに歳を取った。会場を埋め尽くしている人も、グループの知り合いだから当然同じような年齢だ。私は知り合いが多かったので、席を立たずにジッとしていた。

 「歳を重ねて輝いて」のタイトルの下、よく知っている曲が続く。途中で、「みんなで歌いましょう」のコーナーもあり、グループと会場が一緒になって、「里の秋」と「赤とんぼ」を歌った。88歳の姉さんも懐かしさに震え、一生懸命で合唱し、「とってもいい思い出になった」と喜んでくれた。

 先日、無罪が確定した袴田巌さんも88歳、どれだけの年数の自由を奪われていたのだろう。刑事ドラマを観ていると、警察は犯人を探すことに必死だ。怪しいと思ったら徹底的に有罪となる証拠を探す。証拠が見つからなければ、どんな手を使ってでも自白を迫る。犯人を見つけられなければ、警察の大きいな失態になってしまうからだ。

 犯人でないのに、犯人にされてしまう冤罪事件は、気の毒というより、双方にとっても悲劇でしかない。毎日毎日、自白を強要され、それでも負けずに「自分は犯人では無い」と訴え続けた袴田巌さん、それを信じて支え続けた姉さん、世の中にはこんな立派な人がいると安堵する。

 帰りは、友だちの姉さんを誘って喫茶店に行った。「歌っていて、昔を懐かしく思い出した」「心が洗われた」と姉さんは喜んでくれた。歌には秘められた力がある。私はBS日本で毎週月曜日夜8時からの番組、コーラスグループ・フォレスタの『こころの歌』が好きだ。そうだ、姉さんに『こころの歌』のCDをお土産に渡そう。

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とにかくお願いする他ない

2024年10月10日 16時49分29秒 | Weblog

 水曜日は「デートの日」。昨日は岐阜県美術館へ行き、大垣の明星輪寺か海津市の津屋川堤のヒガンバナを観る計画だった。朝、カミさんが「サービス券を使いたい」という喫茶店で、遅めのモーニングを食べて出発した。

 運の良いことに、岐阜県美術館に着いた時は空もキレイに晴れ渡り、「秋の行楽日和になったね」などと喜んだ。岐阜県美術館は「岐阜文化の森」と名付けられた敷地の中にあり、南には県図書館があって、広い地下駐車場もある。

 地下駐車場に車を止め、図書館を見て回ってから、横断歩道を渡って美術館へ行った。『ルドン展』と『山本芳翠展』が同時に開催され、共通券もあるというので、身障者手帳を見せて金を払おうとすると、「おふたりとも無料です」と言われた。

 ふたりで一人分の金額を取る美術館が多いのに、岐阜県美術館は優しい。展示作品の多さは予想を超えていた。しかも、ルドンの作品は岐阜県美術館の所蔵になっている。山本芳翠は岐阜の出身だから、展示作品も多かった。洋画から水彩画や彫塑まで、随分才能のある人だ。

 12時半に入って、観終わって出てきたら3時半を過ぎていた。そこで、ナビに明星輪寺の電話番号を打ち込み出発した。長良川、揖斐川を渡り、大垣へと向かう。道は細くクネクネと曲がっている。「大丈夫?」とカミさんは心配する。

 ナビが曲がれと指示した道は、車1台が通れるかと思う程狭い。それに学校帰りの中学生が群れをなしている。とにかくナビの指示に従おうと、中学生が行き過ぎるのを待って登って行った。上に行けば行くほど、道は狭くクネクネしている。

 対向車が来たらどうしようと思いながら必死で運転した。やっと広い駐車場に着いた。歩いて登って行くと、立派な山門が見えた。まるで運慶が彫ったような仁王像だ。さらに行くと、道のあちこちに咲き終わったヒガンバナが見えた。

 けれど、その奥にはまだたくさんのヒガンバナが咲いていた。私たちのような見物人もいて、スマホで写真を撮っている。「今日のブログはヒガンバナの写真にしよう」と、私もスマホで何枚か撮った。帰りもナビの指示に従うつもりだったが、高速へと向かわせるので、逆らって帰ってきたら、家に着いたら7時になるところだった。

 大変なのはそれからで、写真をメールで送ったのに、メールのソフトが変わっていて開くことが出来ない。万事休す。今朝、パソコンの相談に乗ってもらっている会社に電話すると、「一番早くて14日の午後です」と言われる。とにかくお願いする他ない。

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メディアはどのように扱うのか

2024年10月08日 17時40分29秒 | Weblog

 ガラス戸を開けると、吹き込んで来る風が冷たく感じた。午後4時、地表より30メートル程高い、北の部屋の気温は22度を指している。少しずつだが、秋に向かっているのは確かだ。孫娘や曾孫が、運動会を楽しみにしているメールが届く。

 カミさんはアメリカのプロ野球中継を観ていたが、国会中継が始まると切り替えて、熱心に画面を見入っていた。カミさんがこんなに政治に関心があるとは思わなかったが、そういえば、兵庫県の斎藤元知事が記者会見していた時もしっかりと観ていた。

 国会中継の感想を求めると、「石破さんが言ったことの矛盾を追及するタイプと、自分の党の政策を売り込むタイプと、2通りに分かれるわね」と言う。カミさんは画面を通して、それぞれの人となりを分析しているんだと関心した。

 次の総選挙の結果がどう出るのか分からないが、メディアの分析を聞いていると、自民党は若干議席を減らすだろうが、第一党であることに変わりは無い気がする。「政権交代こそ最大の政治改革」「手取りを増やす」などのスローガンを聞いても、私にはピンとこない。

 裏金問題が表沙汰になって、国会議員はこんなにも私腹を肥やしていたのかを国民は知ることになった。議員には報酬の他にも政党を介して渡される税金があるのに、その使い道も記録も、ウヤムヤでも罰せられない。

 こんな政治の現実に多くの人が腹を立てたのに、役職を停止するとか反省文を書かせるとか、自民党の処分が発表されると次第に怒りも下火になっていった。野党の問題意識も様々で、自分のところに飛び火しないかと心配している。

 メディアは自民党と統一教会との協力関係やら、不倫や不同意性行為を行った議員やらを取り上げているが、信仰や性行為は個人の問題である。何を信仰しようと、誰を好きになろうと、政治家の資質が問われても、あくまでも個人の範囲のことでしかない。

 新聞は購読者が減り、書籍も売れないという。それでも熱心にテレビを見つめる人はまだ大勢居る。メディアがどのように扱うかで、人々の知識や関心は変わっていく。これからどんな展開になっていくのか、カミさんに訊いてみよう。

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短い言葉から想像することの楽しさ

2024年10月07日 17時56分00秒 | Weblog

 運動会が近づいて来ると、行進練習と共に、集団演技の練習が活発に行われる。「ソーラン、ソーラン」の掛け声が響き渡る。『ソーラン節』が運動会の演技種目となったのは何時からだろう。

 『ソーラン節』は北海道の日本海地方に伝わる労働歌と言ってもいいだろう。沖にニシンの群れを見つけると、漁民は一斉に船を出し、網を張ってからめ捕る。力を揃えるためにこの時、掛ける声が「ソーラン」である。

 先生たちもこうした歌の背景を子どもたちに教えていることだろう。歌はその歌詞の意味を知ると、よりいっそう身近に感じる。でも、私にはいまだによく分からない歌がある。童謡の『7つの子』がそれだ。

 カラスの鳴き声が、「可愛い、可愛い」と聞こえるとは上手い表現だと思った。「カアー、カアー」と鳴くカラスの声は、どこかもの寂しくて、母親が子どもを探しているように聞こえる。

 でもその歌詞には、「可愛い7つの子があるからよ」とある。「7つって?」、「7羽の子ガラス」のことなのか、それとも「7歳の子」のことなのかと考えてしまった。カラスは一度に7羽も産まないし、7歳になっていればもう大人のはずだ。

 そんな疑問を持った人は、発表された大正10年の当初から居たようだ。作詞した野口雨情がどのように答えているのか分からないが、きっと、「口ずさんでいただければ、それでいいです」と思っていたのではないだろうか。

 同じ野口雨情の童謡に、「赤い靴 履いてた女の子 異人さんに連れられて 行っちゃった」があるが、初めて聴いた時は、人さらいの歌かと思った。本当のところは分からないが、異人の家で幸せに暮らしている歌かも知れない。

 短い言葉から想像することの楽しさを教えてくれる。そんな特集が今朝の朝日新聞にあった。

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失礼で間違っているのか‥

2024年10月06日 18時00分48秒 | Weblog

 朝、新聞の番組欄を観ていたら、NHKテレビがドジャース対パドレスを放映していた。『のど自慢』になったら替えたらいい、そんな軽い気持ちでカミさんに、ドジャースの放映番組を伝えた。「観よう、観よう」とカミさんは乗り気だ。

 画面の左上の「スマホからも観られます」の指示に従い、カミさんは操作したが、スマホで観ることは出来なくて、孫娘に「教えてもらっておくわ」と言う。便利な世の中になったのに、ついていけない人はまだいっぱい居る。結局、私は『のど自慢』が観られなかった。

 それにしてもNHKテレビは、どうしてアメリカのプロ野球の試合を放映したのだろう。いくらドジャーズに大谷翔平選手がいるとしても、かなりの放映権を支払ってまで見せる必要があるのだろうか。

 NHKは受信料が集まらなくて、経営に苦しんでいると聞く。大谷選手のプレイを実況することで、NHKをもっと親しいものにしたいのだろうか。私は違うと思っている。NHKは国の放送機関として、国家予算で出来る範囲でいい。ドラマも歌番組も要らない。

 ニュースを流すだけの放送機関なら、地方のFM局程度でも充分に果たせるだろう。全国のNHK職員の方々には申し訳ないが、皆さんが頑張れば頑張るだけ、上の人々は図々しくなっていく。NHKを縮小していく方向へ向かって欲しい。

 テレビで大谷選手の活躍を観て、カミさんは大喜びだ。「明日も観ようね」と念を押す。明日はダルビッシュ投手が登場するようだから、記念すべき対決になるだろう。でも、アメリカの野球は何だか、日本の高校野球よりも下手な気がする。

 チョコマカした日本の野球を観慣れているせいかもしれない。ピッチャーの投げる球は速くよく曲がるし、バッターの打つ球は遠くホームランになる。醍醐味という点では、さすがにアメリカのプロ野球は見応えがある。

 NHKは、プロ野球を実況中継する必要は無いと思っているのに、何という矛盾か。まるで言うこととやることが違う石破内閣ではないか。私も石破さんも、全く当てにならないと言うことか。首相を同列に置くことが自体、失礼で間違っているのか‥。

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思い出はスッキリしないものになってしまう

2024年10月05日 18時12分05秒 | Weblog

 隣りの部屋を利用してもらっている、友だちの姉さんとその次女夫婦が挨拶にみえた。友だちと言っても5歳も年上の先輩であり、姉さんは88歳である。コロナワクチンを接種した後、肩や腰、指先に痺れがきて大変だったと言う。

 好きな山登りを控えめにして、評判の良いハリの先生を紹介してもらい通っていたら、すっかり良くなったと話す。西洋医学の薬よりも東洋医学のハリが身体に合っていたと。ハリは直接治療する訳では無く、身体の免疫力を高める働きがあるようだ。

 娘さん夫婦が退屈しないようにと思って、初めてアメリカを旅行した時のアルバムを2冊用意しておいた。この時、2005年9月に初めて姉さんに会い、姉さんの長女の家でバーベキューパーティーをした記憶だ。日本からは11人の仲間が参加した。

 アルバムを見ていると鬼籍の人が3人もいる。そうか、そんなに月日が流れたのだ。次女夫婦は明日から、京都・奈良を旅すると言う。ホテルに泊まらずに、民家を借りて、日本人の生活を見たいという希望のようだ。

 次女のダンナは高校の先生だった人、サーフィンが好きで、ハワイの沖だったかで波乗りしている動画を見せてくれた。いつも思うことは、英語で会話が出来ないことの悔しさだ。中学からの友だちは今も、英会話教室に通っているくらい英語が得意なのに、私は全く出来ない。

 中学1年の英語の先生は、全くのジャパニーズ・イングリッシュで、勉強したい気持ちにはなれなかった。試験がよければ成績もよかったから、ますます勉強しようという意欲を失った。中学からの友だちはどうして、英語の勉強にのめり込むことが出来たのだろう。

 それでも姉さんを介して話していたら、2時間近くが経った。姉さんたちが帰国するまでに、みんなで歓送迎会をやろうと盛り上がった。英語が達者な大学教授夫婦にもぜひ参加して欲しい。このままでは、次女夫婦の思い出はスッキリしないものになってしまうのではと思えてしまう。

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暗澹としていて、何も見えない

2024年10月04日 17時24分42秒 | Weblog

 外は秋のシトシト雨が続いている。部屋の気温計は25度、湿度66%を示している。換気のためにガラス戸を全開にしていたが、ちょっと寒くなって半分ほど閉めた。それでも半袖シャツでは寒く感じたので、長袖を引っ張り出して着た。

 近くのクリニックで貰った薬は全部飲み終えた。カミさんは「どう、治った?」と訊くが、よく分からない。咳き込むことは時々あるけれど、以前のように酷くは続かない。「まあー、普通かな」と答えた。せっかく、友だちのお姉さんが来ているのに、ご挨拶も出来ないのでは寂しい。

 午後、カミさんは「ちょっと、気分転換して来る」と、友だちとのおしゃべりタイムに出かけて行った。「私はあまりおしゃべりな方では無い」と言うが、身体を動かすことが大好きで、家に閉じ籠って居るタイプではない。歳を経て、いろんな意味で、性格の違いがよく分かってきた。

 石破総裁は、「裏金議員を原則公認する」と言う。自民党が抱える裏金問題を明らかにするという総裁選では発言はいったい何だったのか。既に岸田総裁時代に処分を受けているとか、地元の申請を受けて公認するとか、小選挙区と比例との重複立候補も認める方針のようだ。

 「石破ならやってくれる」と期待を持たせたが、やっぱり結局は自民党を支配してきた連中に従うのだ。損得が入り乱れ、何が何だか分からない。「政治はオレたちがやる。おまえたちは、黙ってついてくればいい」と言われても、私たちのような高齢者には何の得も見えない。

 病気は薬で治るかも知れないが、治ったのかまでは本人もよく分からない。どんな日常になるのか、その時になって、治っていると気付くのだろうか。日本の政治は暗澹としていて、何も見えない。

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温暖の差が、くしゃみを呼び起こしそう

2024年10月03日 18時06分38秒 | Weblog

 娘たちは毎日、「体調はどう?」「食欲はある?」と訊いてくる。体調は悪くないし、元気に毎日を過ごしている。ただ、私はまだ時々咳き込むし、食欲は全くない。カミさんが用意してくれる食事を、カミさんの2倍以上の時間をかけて食べている。

 朝食が終わると、カミさんは「ちょっと横になる」と言って寝てしまう。私はすぐに寝ずに起きているが、やはりやることが無いので、しばらくするとフトンに潜り込んでしまう。すると、すぐに寝入ってしまう。

 昼食の後も同じパターンだった。ただ、今晩遅くには友だちのお姉さんとその娘夫婦が隣りの部屋にやって来る。夜遅いから、挨拶は出来無いが、何か歓迎の気持ちを伝えたいと思い、カミさんに「バラの一輪でいいから、買って来てくれない?」とお願いした。

 「わざわざ、そんなことしなくてもいいわよ」との返事だったので、カミさんが「横になる」と言うのを見定めて、買い物に行って来た。家の中ばかりに居るからか、久しぶりに歩くと何だかヨタヨタしている。

 花屋の店頭に、バラはあったが小さくてみすぼらしかった。それで、ピンクのバラとトルコ桔梗をそれぞれ2本買い、ガラスの花瓶に挿してみた。やっぱり貧弱な気がしたが、無いよりはましと思い、玄関と居間のテーブルに飾った。

 カミさんは笑うが、私はどうしてもこうしたいという気持ちから逃れられない。よし、これでいい、そう思ったら眠くなってきて私も横になった。朝1時間、昼1時間、そして夜の9時から朝の6時まで寝ているから、ほぼ毎日一日の半分は眠っている。

 石破内閣が発足した。毎日新聞の調査では支持46%不支持37%、読売新聞では支持51%不支持32%だった。日本人はどうしてこんなに情に流されてしまうのだろう。ビックリである。これで総選挙になれば、自民党は衆院の過半数近い当選者を出すのだろう。

 石破内閣の使命である「自民党の信頼回復」を果たし、裏金議員らは「みそぎ」を受けたことになる。今朝はシトシト雨が降り、季節は秋へ向かっている。この温暖の差が、くしゃみを呼び起こしそうだ。

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ヒガンバナが咲き終わる頃には

2024年10月02日 18時32分53秒 | Weblog

 毎週水曜日はデートの日、今日はヒガンバナを観に行く予定だった。木曽三川公園や岐阜県海津市の津屋川堤防、大垣市の明星輪寺、などいろいろと思い巡らしていた。けれど、コロナ感染で咳が続き、前向きな気持ちになれない。

 ヒガンバナは群生で観るのが一番見応えがある。昔はどこにでも咲いていた。墓の周りでよく見たからか、「不吉な花」のように言われていたし、「地獄花」の別称さえもあった。母の実家は知多半島にある農家で、墓参りに行くとその先々で咲いていた。

 祖母が「ヒガンバナを植えて、ネズミやモグラの被害から守った」と教えてくれた。「食べる物が無い時は、球根を食料にしていたね」と話した。そんなひもじい思いをしたことのない私は、ヒガンバナの群生に見とれていた。

 彼岸の頃になると蕾が伸びてきて、一気に花を咲かせる。ヒガンバナを「曼殊沙華」と呼ぶが、確かにその群生は極楽浄土を連想させる。今では庭に植えたり、鉢で育てたりする人もいる。マンションの中庭にも、誰が植えたのか分からないが、赤・白・黄色そしてピンクの曼殊沙華が咲いている。

 「不吉な花」と、親の世代から教えられたことの無い世代が、確実に増えてきている。山口百恵さんが歌っていた『マンジュシャカ』の歌詞は思い出せないが、低い声でやり切れなく寂しい歌だった。一番印象的だったのは、「マンジュシャゲ」ではなく、「マンジュシャカ」と歌っていたことだ。

 ヒガンバナが咲くと、季節はガラリと秋めいた。今の子どもたちは、どんな思いでヒガンバナを見ているのだろう。快晴の空の下、小学校の運動場では、「イチニ、イチニ」の掛け声がしていた。「やりなおし。もっと大きな声で、元気よく」と若い男性の先生が檄を飛ばす。

 いよいよ運動会のシーズンか、やっぱり10月14日のスポーツの日が運動会になるのだろうか。それにしても、行進練習はいやだったなあー。なぜ、同じことを繰り返さなくてはならないのかと不満だったのに、口に出すことは無かった。

 明日の午後には、友だちのお姉さん一家がアメリカからやって来る。カミさんはその準備で張り切っているが、疲れも垣間見える。日本滞在が素敵な日々になりますように。

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『おむすび』って、どういうドラマなの?

2024年10月01日 19時02分53秒 | Weblog

 なんだかんだと言っても、いや言わなくても、お祭り騒ぎの中で自民党は、石破茂さんを新総裁に選び、国会での信任投票を受けて、石破内閣が誕生する。誠に上手な演出で、自民党は大きく変わった印象を与えている。

 自民党の役員人事では、麻生さんを何の権限もない最高顧問に就かせ、菅前首相を副総裁に置き、公認を与えるか否かで揉める選対委員長に小泉進次郎さんを当てた。裏金問題が再熱し、公認を問われても、責任は小泉さんが負うことになるだろう。

 調整役の幹事長には森山さんが就いた。この自民党の新役員が揃って写真に収まる場面で、なぜか麻生最高顧問は退席してしまった。きっと、腹に何か、あるに違いない。内閣の方はまだよく分からないが、安倍晋三さんを「国賊」呼ばわりした村上誠一郎さんが総務大臣になるのも注目されている。

 私には自民党が生き残りを賭けた茶番劇としか見えなかったが、パソコンに次の記事を見つけて驚いた。「ある意味で、人間どんなに失敗しても、馬鹿にされても、あきらめず取り組んでいけば、どこかで大きく報られる瞬間がやって来るという、教訓と希望を人類に与えてくれたと感じます」とあった。

 「努力は必ず報われる」。孫娘の水泳教室のコーチの言葉である。孫娘はコーチの指導に従い、必死になって頑張って来た。きっと今も、この言葉を教訓に子育てに励んでいることだろう。努力を積み重ねることはとても尊い。それは間違いないことだが、どうも日本人は、努力する姿にばかり目がいっている気がする。

 自民党が取り組まなくてはならない課題は、裏金問題の原因とその手法であり、統一教会のような宗教団体とのかかわりであろう。裏金問題の議員を公認しないのは当然なことなのに、今度行われる選挙で当選すれば、「みそぎ」が出来たとされてしまう。

 私は昨日、クリニックを受診し、与えられた薬をキチンと飲んでいる。けれど、まだ咳は出るし、痰もからむ。「焦らずにね」と長女の言葉に従っている。NHKの朝ドラ『おむすび』って、どういうドラマなの?さっぱり分からない。

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