寒暖差アレルギーを抑えるためには、寒ければ羽織ればいいし、暑ければ脱げばいい。今朝、下着の夏物を止めて、ちょっと厚手か長めのものに替えたらいいのではと思いついた。こんな簡単なことに、なぜ気が付かなかったのだろう。
答えはすぐに見つかった。仕舞い込んであるものを引っ張り出し、入れ替える作業が面倒なのだ。思いついた時にしないと、ズルズルと後回しになってしまう。そう思って作業を始めた。冬物でも薄手のものなら、すぐ使うことになるはずだ。
午後、燃えるゴミを集積所まで持って行く。ゴミ出しに行くのなら近くのコンビニまで行って、新聞広告に載っていた週刊誌を買って来よう。そう思って出かけたが、既に売り切れなのか並んでいない。
「家にばかりいないで出かけなさい」と言う、カミさんの言葉を思い出して、さらに先にあるコンビニまで歩いた。久しぶりに歩いたら、周りの景色が随分と違っていた。キョロキョロとまるで不審者のようだと、自分ながら笑えてきた。
先にあるコンビニにも、目指す週刊誌は置いてなかった。男性客は裸の写真が載っている週刊誌を立ち読みし、女性客はお菓子のようなものを選んで籠に入れていた。私は諦めてコンビニを出て、昔はよく歩いた小道を相変わらずキョロキョロしながら帰った。
地域には十所社という神社がある。年末には境内で火が炊かれ、新年を祝う行事も行われる。マンションの住民もここへお参りに来る。境内の掲示板を見て、初めて十所社のいわれを知った。そこにはヤマトタケルなど十柱の神を祭ったものとあった。
さらに行くと、芙蓉が咲き誇っている家があった。見ると、同じ枝から白とピンクの花が咲いている。珍しい気がしたのに、スマホを持っていなくて写せない。新しい家がどんどん増えている。子どもたちの元気な声も聞こえてくる。
私が欲しかった週刊誌は、マンションの隣りの大型スーパーの本屋では山積みになっていた。大人の男性が好む週刊誌なので、私は真面目な顔をしてレジの若い女性に、「お願いします」と週刊誌を差し出した。