100年俳句計画1月号作品12句掲載!
〜 【百年百花】 2022年度 第三期 第ニ回 〜
◉ 「百年俳句賞」選考会員に就任しました。
※ 「100年俳句計画」に4か月間に渡って、
「百年俳句賞選考会員4名による4か月間競詠」
を連載します。
弁慶の泣きどころ
永田満徳
立秋やどの神となく手を合はす
象の鼻地に垂れてゐる残暑かな
ばつくりと二百十日の噴火口
野分あと雲は途方にくれてゐる
通勤車月の出づれば旅となる
定家忌の波に入日の乗りて来る
夕月ののつぺらぼうや八雲の忌
日田往還中津街道彼岸花
コスモスの揺れては空の蒼ざめる
あぶれ蚊の寄る弁慶の泣きどころ
あけぼのの音とし残る虫の声
どんぐりの落ちしばかりの光かな
1954年熊本県生まれ。「俳句大学」代表。
句集『寒祭』『肥後の城』。「文學の森」ZOOM俳句教室講師。
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