華文俳句【俳句界】12月号
【永田満徳選評】【洪郁芬訳】
Facebook「華文俳句社」より
洪郁芬
畫上音符的靈譜
波斯菊
〔永田満徳評論〕
「畫上音符的靈譜」是饒富詩意的描述,大概是指身體內部的韻律。風中的波斯菊搖擺,整個畫面是秋天的景象。搖盪的波斯菊與靈魂的旋律似乎有相同的波動,乃是作者細膩觀察之處。
洪郁芬
魂の楽譜に音符秋桜
〔永田満徳評〕
「魂の楽譜に音符」とは詩的で、身の内にあるリズムのことであろう。一方、「秋桜」が風を受けて揺れる様はいかにも秋の花らしい。「秋桜」の揺れと「魂」のリズムとの波長が合ったと表現しているところに繊細さを感じる。
雨靈
牆壁的技術士執照
鰻魚飯
〔永田満徳評論〕
描寫一幕碰巧發生在鰻魚店的情景。牆壁上掛著「技術師執照」,表示店裡的廚師有實力。也難怪眼前的鰻魚丼如此美味! 此俳句捕捉了作者在鰻魚店裡的所見所思。
壁にある調理師免許証
鰻重
雨靈
〔永田満徳評〕
たまたま入った鰻屋での出来事。「調理師免許証」が掲げてあるところを見ると、腕のしっかりした料理人であることが分かり、「鰻重」がおいしいのもそのはずだと思った瞬間を詠んでいる。店全体の特徴を的確に掴んだ句である。
胡同
鐘敲了十二響
壁虎
〔永田満徳評論〕
緩慢移動的蜥蜴搭配午後十二時的掛鐘聲響,營造一種夏日溽熱中時光慢慢流逝的氛圍。乍見之下僅是描述眼前的情景,卻因為切入的角度獨特而散發光芒。
胡同
掛け時計が十二回鳴る
蜥蜴
〔永田満徳評〕
のっそりと動いている「蜥蜴」と午後零時の「掛け時計」の少々長い音とを取り合わせることによって、暑いながら、ゆったりとした夏の午後のお昼時の雰囲気を描き出している。何気ない描写であるが、切取りのうまさが光っている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます