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昨年の秋頃、私は「竹中先生、『世界経済』について本音を話していいですか?」佐藤優・竹中平蔵対談(ワニブックス)を読みました。佐藤優さんは、私がどちらかといえば嫌いな方々とも対談しており、たとえば池上彰さんもそうでしたが、膨大な読書量を背景とした巧みなトークを通じ、自分自身の偏見や独断が間違っていたことを気づかせてきれました。私は、日本の経済学者や評論家について、正確な認識抜きに好き嫌いを判断していたようです。本書を読んだからといって、必ずしも竹中先生を好きになったわけではありませんが、彼の考え方や発想は理解できました。7回にわたり本書からの抜き書きと、私のコメントを投稿しますので、ご参照いただければ幸いです。
【30ページ】
竹中 ドイツは、今回の移民対策のためだけに1兆3000億円使うと表明しました。1兆3000億円ですよ。皆さん。日本の文化予算が1000億円ですから、その13倍のお金を一気に難民のために使うというわけです。
【33ページ】
竹中 私、若い頃に先輩から言われた、非常に印象に残っている言葉があるんです。それは「川を上れ、海を渡れ」という言葉です。
「川を上れ」というのは「歴史をさかのぼる」という意味。今日私たちに起きている現象というのは、すべて歴史に結びついているわけですよね。難民の問題だって全部歴史に結びついています。一方、「海を渡れ」というのは、「海外ではどうなるのか?」という意味。日本と同じような問題は海外の国々でも全部抱えているわけです。
(ken) 本書を読み、歴史の勉強に時間を割き、自分なりの年表を続けていくことにしました。「川を上れ、海を渡れ」は、今後とも記憶にとどめておきたい言葉ですね。(つづく)