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【108〜109ページ】
佐藤 トルコが、表面上は「イスラム国」に抵抗しているのですが、クルド人国家ができることをすぐ防ぐために「イスラム国」を利用しています。シリアに関しても、アサド政権にイランがテコ入れをしているのをトルコは知っています。
イランの影響力があの地域に強まることをけん制するという意味で、トルコとしては「イスラム国」が大きくなり過ぎては困るんだけど、完全になくなって空白ができたところにクルドとイランが入ってくるよりはましだと考えています。
【125ページ】
(竹中)日本には、広い意味での「移民法」がないために、移民問題が起きてしまいます。ルールがあれば、ルール通りに対応すればいいのですが、それがないので対応できないし、今後もできないままでしょう。不法移民を取り締まる法的基盤もないのです。
先のことはなんとも予測できません。いきなり難民が5,000人も成田に押し寄せるということはないとは思いますが、すでにその走りは見え始めています。実際に14年だけで5,000人が日本に難民申請していて、どういう基準か明確にされないまま法務省、入国管理局の自由裁量に任されて、11人だけが難民と認められました。やはり、受け入れのルールを作るのが急務だといえます。
(ken) 世界の民族問題や宗教問題について、歴史的な概略を知っておかないと「何が起きているか」見当さえつきませんね。それにしても、2「014年に5,000人が日本に難民申請し11人だけしか難民として認定されなかった」というのは、30ページにあるドイツが使う「1兆3000億円」と比較すれば、余りにも閉鎖的な驚くべき数字ですね。(つづく)