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『希望の資本論』その1

2017年02月21日 | O60→70(オーバー70歳)
先日、『希望の資本論』(池上彰・佐藤優共著、朝日新聞社、2015年3月31日発行)を読み終えました。今回も抜き書き帳を作成し、若干のコメントを付けてみましたので、ご参照いただければ幸いです。

【1ページ】はじめに(池上)
資本主義は勝利した。多くの人がそう思ったのですが、社会主義と魅力争いをしてきた資本主義は、ライバルの社会主義が消滅した途端、厚化粧することを止め、にわかに醜悪な側面を見せ始めました。
社会主義が力を持っていると、いつ労働者は革命を起こすかもしれない。それを恐れた資本主義国では、社会保障や社会福祉に力を入れ格差の是正にも努めてきました。これが、厚化粧です。

【2ページ】
とりわけ教育格差の進展は、過去の資本主義経済を支えてきた良質な労働力を再生産できなくしています。基本的な漢字すら読めない若者たちが再生産されているのです。これでは、資本主義経済発展のために働ける労働者にはなりえません。
資本主義の発展それ自体が、資本主義の墓掘り人を生み出す。マルクスの予言通りのことが起きつつあるようにも見えます。

【3ページ】
難解な書物と格闘する。その経験があって初めて人は、論理的な思考力を得るのです。これこそが、最近流行の反知性主義の毒に対する解毒剤あるいは予防薬になるのです。
というわけで、佐藤氏と『資本論』をめぐる対談と相成りました。

[ken] 1ページの社会主義の消滅によって「資本主義は厚化粧することを止め、にわかに醜悪な側面を見せ始め」という表現は、池上さんらしい簡易で分かりやすいと感心させられました。また、子どもたちや若者の学力低下については、大学の先生をしている友人も以前から嘆いていましたが、先日、28歳になった息子も「自分よりちょっと下の男女になると、かなりひどい。びっくりする」と言っていたほど、かなり深刻な問題になっていると思います。3ページの難解な書物との格闘については、幸い私の場合、高校生の頃から続けてきたことなのでよくわかりますが、正直なところ、周囲の人たちに勧めるまでの気力はありません。(つづく)
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サッポロ雪まつりの雪だるま!

2017年02月21日 | O60→70(オーバー70歳)
Facebookへの投稿画像を見ながら、ささっとお絵描きしてみました。
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