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東京専売病院の跡地について〈英訳付〉

2017年02月28日 | たばこの気持ち
かつては、国鉄、電電公社、専売公社の三公社をはじめ、郵政などでも病院(職域病院)を持っていました(一部では今もあります)。

In the past, the three public corporations (Japan National Railways, Nippon Telegraph and Telephone Public Corporation, and Monopoly Public Corporation), as well as the postal service, had (and in some cases still have) hospitals (vocational hospitals).

私は、東京専売病院(後に経営譲渡されたら国際医療福祉大学三田病院を含め)において定期健康診断を受けていました。なのでとても愛着があり、国際医療福祉大学が隣の土地に新しい病院を建て、東京専売病院の跡地は、三井住友不動産に売却されていました。

I used to receive regular checkups at Tokyo Senbai Hospital (including International University of Health and Welfare, Mita Hospital, which was later transferred to the management of International University of Health and Welfare).
The International University of Health and Welfare built a new hospital on the adjacent land, and the former site of Tokyo Senbai Hospital was sold to Sumitomo Mitsui Fudosan.

病院が取り壊され工事が進行し、もうじき三井住友不動産麻布十番ビルとしてオープンするようです。本日、お昼休みの散歩の途中で立ち寄ったところ、景色が一変していました。

The hospital has been demolished and construction is underway, and it will soon open as the Sumitomo Mitsui Fudosan Azabu Juban Building.
Today I stopped by on my lunchtime walk and found the landscape had changed completely.
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『希望の資本論』その8

2017年02月28日 | O60→70(オーバー70歳)
【60ページ】
佐藤 なぜ、資本主義社会で人びとは競争を過剰に意識し、疲れ果ててしまうのか。それは、資本は死なないからです。貨幣がずっと市場の中に残り続けるのと同じように、資本は死なない。しかし、われわれ人間の細胞は死にます。死なない細胞は?

池上 がんですね。

佐藤 がん細胞。だからその意味では、資本主義システムとは、永遠に生きるゾンビです。しかし、それは人間というものから搾取して、吸い取ることによって生きているわけだから、がん細胞なんです。
この資本主義的なシステムとは全然違う生物学でも、たとえばドーキンスの『利己的な遺伝子』(紀伊國屋書店)という考えが出て来るのはどうしてかというと、資本主義システムを反映しているからなんですよね。

【70~71ページ】
池上 イスラム原理主義は現代生活に合わない部分も多い。コーランの中に利子を取ることを禁じる句があります。「アッラーは商売はお許しになったが、利息取りは禁じたもうた」という言い方です。商売はどんどんやってもいいが、金があるやつが高利貸しのような形で金を誰かに貸して、不労所得を得るようなことはいけないと書いてある。しかしその一方で、資本主義は、資金を融資し、一定の利率や利子があって初めて発展する。資本がどんどん自己増殖していくわけですから、利息取りを禁じたということは、まさに反資本主義になってくるわけです。でも資本主義のもとで発展してきたイスラム世界にとっては、それだと困るので、なんとか考え出したのが「イスラム金融」。金貸しはダメだけれど、あくまでビジネスとしての、物を売買することに仮託する。

[ken] 佐藤さんの「資本は死なない」に対して、池上さんが「がんですね」と応じたのはとても分かりやすかったですね。そして、ドーキンスの『利己的な遺伝子』という考え方も腑に落ちました。70~71ページのイスラム教における金融の考え方についても、「なるほど」と理解が深まりました。(つづく)


【60ページ】
佐藤 なぜ、資本主義社会で人びとは競争を過剰に意識し、疲れ果ててしまうのか。それは、資本は死なないからです。貨幣がずっと市場の中に残り続けるのと同じように、資本は死なない。しかし、われわれ人間の細胞は死にます。死なない細胞は?

池上 がんですね。

佐藤 がん細胞。だからその意味では、資本主義システムとは、永遠に生きるゾンビです。しかし、それは人間というものから搾取して、吸い取ることによって生きているわけだから、がん細胞なんです。
この資本主義的なシステムとは全然違う生物学でも、たとえばドーキンスの『利己的な遺伝子』(紀伊國屋書店)という考えが出て来るのはどうしてかというと、資本主義システムを反映しているからなんですよね。

【70~71ページ】
池上 イスラム原理主義は現代生活に合わない部分も多い。コーランの中に利子を取ることを禁じる句があります。「アッラーは商売はお許しになったが、利息取りは禁じたもうた」という言い方です。商売はどんどんやってもいいが、金があるやつが高利貸しのような形で金を誰かに貸して、不労所得を得るようなことはいけないと書いてある。しかしその一方で、資本主義は、資金を融資し、一定の利率や利子があって初めて発展する。資本がどんどん自己増殖していくわけですから、利息取りを禁じたということは、まさに反資本主義になってくるわけです。でも資本主義のもとで発展してきたイスラム世界にとっては、それだと困るので、なんとか考え出したのが「イスラム金融」。金貸しはダメだけれど、あくまでビジネスとしての、物を売買することに仮託する。

[ken] 佐藤さんの「資本は死なない」に対して、池上さんが「がんですね」と応じたのはとても分かりやすかったですね。そして、ドーキンスの『利己的な遺伝子』という考え方も腑に落ちました。70~71ページのイスラム教における金融の考え方についても、「なるほど」と理解が深まりました。(つづく)
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