たばこの気持ち

この景色も見納めになるかと思うと、少なからず寂しい気がするのです。場所は、浜松町の金杉橋南の細長いビルの8回屋上で、新聞の校閲作業をするため、ほぼ10年にわたり月に2〜3度訪れたときに、この喫煙所を利用していました。

10年前を思い返せば、JR浜松町駅からこのビルまでの徒歩5分程度のルートで、たばこを吸える場所がたくさんございました。老舗屋形船屋さんの軒先、二つの公園、オフィスビルの入口、中華屋さんの入口、たばこ屋の店頭、歩道に置かれたスタンド灰皿など、とにかく吸いたいときに、周囲を見渡せばすぐに吸える場所が目に入りました。

それが、今では区指定の喫煙所以外には、ビル内勤務者専用の喫煙所（いつ閉鎖されてもおかしくない）ぐらいしかございません。昨年まで、スタンド灰皿が設置されていた、たばこ店横のスペースもポールで仕切られ、喫煙禁止になっていました。したがって、私の場合は、このビル屋上が一服できる唯一になっていました。

「久しぶりのネクタイなのです」と、グループラインに投稿したら、

「どうしたんですか？」

という質問がありました。

その答えは、

東京農大のグリーンアカデミーホールで、天洲流・師範初吟会がありました。
舞台に立つときは、ネクタイなのです。2、3年経ったら羽織袴を仕入れることになりま。