★福井農林高校演劇部「明日のハナコ」をめぐる報道をうけて★
福井県議会議員 佐藤正雄
1,事実経過に関して
県教育委員会から15日に説明をうけた概要を中心に。
今年の9月18日から20日に開催された県内高校演劇部の大会ともいえる高校演劇祭はコロナ禍対策で昨年につづき無観客で開催されました。昨年同様、福井ケーブルテレビでの録画放映が予定されたものです。
そのなかで福井農林高校演劇部の「明日のハナコ」についてケーブルテレビ側から「差別用語や個人名などもあり放送には懸念がある」などとの照会が校長で構成されている演劇部会にたいしておこなわれました。
演劇部会は自分たちだけでは判断できない、とスクールロイヤーである弁護士に意見を求めたところ、「原発を取り上げることは放送上問題ではない。しかし差別用語の放送は危険であり、放送は大きな問題だ」などとの意見が返されました。
これをうけて、関係者は放送見送りを判断した、とのことです。
その後、福井農林高校演劇部の外部指導員であった玉村徹氏は、「福井の高校演劇から表現の自由を奪わないで! 「明日のハナコ」の排除を撤回し、基本的人権の侵害を止めていただくための署名にご協力ください」とのネット署名などのページをたちあげ、全国的にも関心と賛同が広がっています。
昨夜、関係者が福井農林高校で記者会見を行い、今日の各紙で報道されました。
2,私のコメント
「 福井農林高校演劇部の劇も、必要な措置をおこない福井ケーブルテレビで放映すべきと考えます。」
この経緯には、福井農林演劇部の生徒さん、顧問の先生、外部指導員の玉村さん、校長先生、そして、校長先生で構成される演劇部会、演劇部顧問で構成される顧問会議、教育委員会、福井ケーブルテレビ、スクールロイヤーなどの多様な当事者が存在します。
大事なことは演劇含めて表現の自由は最大限尊重されなければなりませんし、舞台上演可能な高校演劇がテレビ放送には適さない、というダブルスタンダードでは当事者である生徒たちや、県民にもわかりにくいと思います。
原発誘致をめぐる当時の敦賀市長の、差別用語の問題発言は当時も大きく報道されていますし、書籍にも掲載され、現在でも簡単にネット上で検索もできます。
歴史的な政治家の発言をそのまま使うことには小説であれ、演劇であれ、ありうることです。それが現在では不適切であれば、その際に、「ことわり」を入れることは当然です。
弁護士であるスクールロイヤーが「差別用語の放送は危険であり、放送は大きな問題だ」と指摘したことが今回の展開に大きな影響を与えたようです。
しかし、私も障がい者運動の当事者の方々の意見もお聞きしましたが、「歴史的な発言を語る演劇が放映されないことの方が問題ではないか。だから原発に忖度したのではといわれる。落語でも小説でも歴史的な差別用語を残して今日に伝えている例はたくさんある」などと話されています。
放映の際にその部分に、「不適切な表現がありますが当時の敦賀市長の発言のまま放映しました」などのことわりが流れるようにすれば、障害をお持ちの方含め県民理解も得られるのではないでしょうか。
当事者は、生徒を守るための措置を強調しているようですが、ここに至って生徒を前面にたてることを大人がやってはいけません。
問題の解決に県教育委員会が責任を発揮すべきです。
県民福井より

福井新聞より

福井県議会議員 佐藤正雄
1,事実経過に関して
県教育委員会から15日に説明をうけた概要を中心に。
今年の9月18日から20日に開催された県内高校演劇部の大会ともいえる高校演劇祭はコロナ禍対策で昨年につづき無観客で開催されました。昨年同様、福井ケーブルテレビでの録画放映が予定されたものです。
そのなかで福井農林高校演劇部の「明日のハナコ」についてケーブルテレビ側から「差別用語や個人名などもあり放送には懸念がある」などとの照会が校長で構成されている演劇部会にたいしておこなわれました。
演劇部会は自分たちだけでは判断できない、とスクールロイヤーである弁護士に意見を求めたところ、「原発を取り上げることは放送上問題ではない。しかし差別用語の放送は危険であり、放送は大きな問題だ」などとの意見が返されました。
これをうけて、関係者は放送見送りを判断した、とのことです。
その後、福井農林高校演劇部の外部指導員であった玉村徹氏は、「福井の高校演劇から表現の自由を奪わないで! 「明日のハナコ」の排除を撤回し、基本的人権の侵害を止めていただくための署名にご協力ください」とのネット署名などのページをたちあげ、全国的にも関心と賛同が広がっています。
昨夜、関係者が福井農林高校で記者会見を行い、今日の各紙で報道されました。
2,私のコメント
「 福井農林高校演劇部の劇も、必要な措置をおこない福井ケーブルテレビで放映すべきと考えます。」
この経緯には、福井農林演劇部の生徒さん、顧問の先生、外部指導員の玉村さん、校長先生、そして、校長先生で構成される演劇部会、演劇部顧問で構成される顧問会議、教育委員会、福井ケーブルテレビ、スクールロイヤーなどの多様な当事者が存在します。
大事なことは演劇含めて表現の自由は最大限尊重されなければなりませんし、舞台上演可能な高校演劇がテレビ放送には適さない、というダブルスタンダードでは当事者である生徒たちや、県民にもわかりにくいと思います。
原発誘致をめぐる当時の敦賀市長の、差別用語の問題発言は当時も大きく報道されていますし、書籍にも掲載され、現在でも簡単にネット上で検索もできます。
歴史的な政治家の発言をそのまま使うことには小説であれ、演劇であれ、ありうることです。それが現在では不適切であれば、その際に、「ことわり」を入れることは当然です。
弁護士であるスクールロイヤーが「差別用語の放送は危険であり、放送は大きな問題だ」と指摘したことが今回の展開に大きな影響を与えたようです。
しかし、私も障がい者運動の当事者の方々の意見もお聞きしましたが、「歴史的な発言を語る演劇が放映されないことの方が問題ではないか。だから原発に忖度したのではといわれる。落語でも小説でも歴史的な差別用語を残して今日に伝えている例はたくさんある」などと話されています。
放映の際にその部分に、「不適切な表現がありますが当時の敦賀市長の発言のまま放映しました」などのことわりが流れるようにすれば、障害をお持ちの方含め県民理解も得られるのではないでしょうか。
当事者は、生徒を守るための措置を強調しているようですが、ここに至って生徒を前面にたてることを大人がやってはいけません。
問題の解決に県教育委員会が責任を発揮すべきです。
県民福井より

福井新聞より
