物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

積極的楽観主義

2009年01月02日 | Weblog
 欧米の金融危機の余波を受けて、日本経済は6年ぶりの景気後退局面に入ってしまっている。専門家たちによると、今年2009年は更に悪くなり、景気回復するまで3年くらいかかるのではないかという見通しである。

 年末の友人関係の飲み会も少し財布の紐を締めつつやっていた。でも別に“ショボく”はない、十分楽しい。皆日常生活も景気が悪いなら悪いなりに遣り繰りしている。
「(北)新地とかは行く回数減ったなあ。まあ近場で安くて美味い店いっぱいあるし」
「生活品は100円ショップへ行ったら十分揃うでぇ」
「あんまり乗れへんから車売って、チャリ買った。かえってマメに動くし行動範囲も広がった」
「服は新しいもん買わんでも持ってるやつでコーディネート考えたら十分やっていける」
むしろ倹約や工夫を楽しんでいる。まあ生きていけるわけだし(笑)。改めて、われわれ消費者は売り手側の販売戦略により“買わされて”きたんだなあ、と思ってしまう。

 社会人になりたての頃、学生時代からお世話になっていた私の尊敬する中小企業の社長から言われた言葉が非常に印象に残っている。
「なあ、モジャンよ。仮にお客さんを接待しなあかん時があっても、ゴルフ、カラオケ、高い飯、女性のいる飲み屋、みたいな贅沢なもん使わんと、極端に言うたら喫茶店でお茶しながら話しているだけでも、相手から『楽しく接待してもらっている』と思ってもらえるくらいの、中身だけで勝負できる人間にならなアカンで。そのためにはたくさん本読んでオモロい友人をぎょーさん作るこっちゃ」

 「消費のダウンサイジング=生活の質の低下」では決してない。物財へ固執せず、「生活の中でプライスレスなものを見つける」、「人として精神性を高める」、そんな“かしこい暮らし”(←わが社のマーケティングコンセプトでもある)を実践できるのはむしろ不景気の時なのではないか、と思う。
 
 2009年。引き続き「積極的楽観主義」で。
コメント (2)
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