物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

自身でキャリアを切り開くということ

2015年06月28日 | Weblog
再雇用嘱託で組織の監査人を務めていたHさんが満65歳を迎え、二度目の定年退職。チームメンバーで送別会を行う。場所は新地の「燈火」にて。
緻密な仕事ぶりで定評のあるHさん。わずが3カ月の付き合いだったが、監査の手法だけでなく、監査という業務に対する自身の哲学なども聞かせてもらい、非常に勉強になった。退職後はK学院とK大学の非常勤講師として、学生にリスクマネジメントを教えるらしい。素朴な疑問として「何でそんな講師のクチがあったんですか?」。人事が斡旋するなど聞いたことがない。「自分で売り込みに行ったんですわ」とHさん。リスク管理などを専門としている教官を探し出し、直接“営業”に行ったのだという。大学講師は、小学校~高校までと違って、教員免許がいらないので、民間企業経験者も教鞭が取れるのだ。現役時代7年・嘱託で5年計12年の実務経験と独学で得た知識、加えて温和な人柄と話術は大学の授業でも十二分に通用するものだと判断されたのだろう。そのまま採用された。「コマ数はそれほど多くないので、稼げるというものではないですが、退職した自分が学生に役立つのなら喜んでやりますわ」。素晴らしい。こうやって引退後も自分の貢献領域を見出し、社会に還元していける高齢者は理想のキャリアだ。大いに見習いたい。
コメント
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