大阪都構想否決

大阪都構想の是非を問う住民投票。
この度次男も投票権を得られたので、家族4人で会場の近所の小学校（私と子供たちの母校）に行ってきた。
賛成多数だと、大阪市は無くなり、私の住む阿倍野区は合併して天王寺区となる。「阿倍野」っていう地名に愛着があるのでちと寂しいな。さて結果はどうなるやら。



夜は9時からNHKの開票速報を観る。前回5年前と同じように「賛成」が序盤からリードしている報道内容。これが曲者だ。視聴者に注目させるやり方。おそらく土壇場で「反対」多数になるのだろう。案の定11時前に「反対多数で確定」の速報が出る。TV画面はまだ賛成の方が上回っているんだよ。明らかに恣意的である。
試しに、速報の数をメモして、エクセルで計算してみた。



大阪市全体でみると、開票94%の時点でやっとこさ、反対が賛成を少し逆転した。この時点で「反対多数」の報道が出ているのだ。最終の結果数値から94%時点の数字を引くと、最後6%分の積み上がり方が分かる。賛成約4割：反対約6割。最後は圧倒的に反対が多くなっている。個別の区で観ると、生野区や東住吉区などは、開票ペースが遅かった。途中までずっとラウンドした数字で、賛成と反対が同数。でも最後の積み上がりは全然違う。生野区の最後5%分の反対の率、えぐいよね。汚いやり方である。

こうして約10年間維新の会が訴えてきた大阪都構想は実現しなかった。住民投票は僅差だったとはいえ、やはり現状を維持したいという保守的な人は相当数居るのだ。「やってみなはれ」、というわけにはいかないのだな。