物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

救助作業の一方、俺は・・・

2008年05月16日 | Weblog
 中国・四川大地震の被災者救援活動に派遣された日本政府の国際緊急援助隊の第1陣31人が16日午前、四川省青川県関荘に到着した。今回の大地震で中国が災害救助のための外国の救援隊を受け入れるのは日本が初めて、期待が高まっている。
 映像を見たが、隊のメンバー皆引き締まった表情をしている。高いモチベーションと緊張感が入り混じった真の仕事人の顔。救援作業は相当難航が予想されるが、頑張ってほしい。
 快適なオフィスで、「内定者が一人辞退した~」、「作成中の資料の『てにをは』が悪い」などとほざいている自分がクズに思えてくる・・・。
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ロック食堂と大丸屋

2008年05月16日 | Weblog
 木曜日、会社が思ったより早く終わり久々に「ロック食堂」へ。最後に顔を出したのは1月だったので、かれこれ4ヶ月近くご無沙汰だった。8:00PM前の早い時間帯、客は私一人。2月10日の同店主催のライブイベントのビデオを見ながらギネスを飲んでたら、常連客のEさんが来店。Eさんはボーダーのお得意さんでもあり、少し前にボーダーのマスターから「Eちゃん、会社辞めたらしいで。」と聞いていた。本人にたずねると48歳独り身でプー太郎生活を送っているとのこと。大量に所有しているエロ本を売りさばきながら食いつないでいるらしい。「でもケーブルテレビ会社の営業が内定もらえそうですねんっ!」と明るくマイペース。2杯目のギネスを飲みながらエールを送る。
 「ロック食堂」を出て美章園方向へ歩き、「大丸屋」へ向かう。こちらも昨年末地元のツレと忘年会をした以来だから相当久しぶり。大将もママさんも喜んでくれた。お二人のお孫さんと私の二男とがお友だちということもありサービスもいい。頼んでないのにきんぴらごぼうとポテトサラダが出てくるし、ハマグリの塩焼きにはプラスしてアサリの塩焼きとサザエの壷焼きがのっていた、ラッキー!酒は黒ビールからスタートし、最後はちょっと贅沢して芋焼酎「魔王」のロックでしめる。嗚呼、俺の庭美章園。
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Discounted Happiness Flow

2008年05月15日 | Weblog
 12日に起きた中国四川省地震の被害は日を追う毎に広がっている模様である。正確に言うと被害が広がっているというより、被害状況が時間の経過と共に詳細が明らかになってきている。1万人以上の死者に加えて2万数千人の行方不明者。最終的にはどれくらいの数字になるのだろうか。先日のミャンマーのサイクロンからそれほど日を空けずに、またしても未曾有の天災が起きてしまった。改めて思う、人の人生は儚い。

 プロジェクトや投資案件の採算性を計る指標としてDCF(Discounted Cash Flow)法というのがある。その案件から得られるキャッシュフローに関し、先へ行けば行くほどその値打ちはインフレ率で割り引かれるという考え方である。平たく言えば、早い段階で得られるお金の方が、先の方で得られるお金よりも価値がある、ということである。
 人生の幸せや充実感もこの考え方があてはまるんじゃないか。先々の幸福よりも、今現在の幸せや充実感を、より大事なものととらまえるということである。それをDiscounted Cash FlowならぬDiscounted Happiness Flowとでもしようか。「現在を精一杯生きる。」「今楽しんどかなどーすんねん!?」ということである。シコシコと老後に備えて貯金している場合じゃない。犠牲者の方々のご冥福を祈りつつ、毎日をポジティブに生きるということを心掛けていきたい。
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【書籍】コメント力

2008年05月14日 | Weblog
『コメント力』(齋藤孝著、ちくま文庫)を読む。

 書いてあることは総じて健全。特に目新しい切り口はない。
 日本人は欧米人と比べてコメントに個性がない、と言っているが、そうかもしれない。コメントを求められるときは、自分の見識やオリジナリティの深さを問われているということを肝に銘じる必要があるな。
 最近人気の“おバカタレント”は、ある意味コメント力があるのでは? 本人たちは意識(計算)してないだろうが、聞いてて「その切り口は普通ないで~!」と脱帽することが結構あったりする。
 
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タリスカー10年

2008年05月13日 | Weblog
 買い置きの酒がなくなり酒屋へ走る。『タリスカー10年』を購入。『ジョニー・ウォーカー』の原酒にも使用されるアイランズ蒸留所産のシングルモルトである。クセがあるとよく言われるが食後酒として結構飲みやすい。チェイサーは烏龍茶、割と合う。
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ストレス↑ ストレス↓ ストレス↑

2008年05月11日 | Weblog
 今日は予定していたフレッツ光の工事の日。昼過ぎにNTT西日本の工事担当がやってきた。が、その担当がどうも的を得ない。もともと営業から電話がかかってきた時には、光ケーブルを引き込み、電話も光電話にしてもらうのと同時に、Wiiもインターネットにつないでもらう申し込みをしたはず。しかし先方が持っていた仕様書には、wiiのことが書かれていない。主張しても、「仕様書はこうなってますし。私らは光ケーブルを引き込むまでの工事担当なんで、その先のことは分からないんです。」との一点張り。引き込み作業そのものもかなり時間がかかった。イライラ・・・。ストレス指数80。
 結局工事終了後、担当が帰った後に、「Wii×フレッツ接続サポートセンター」に電話してみようと書類を見ると、0570から始まる番号。「これ光電話からかけられない番号やないか!?」ここでストレス指数100に達する。

 そうこうしているうちにNHKマイルカップが始まった。単勝一点買いしていたディープスカイが見事一着!良かったあ~。これでストレス50くらいに減ったと思ったら、前日3番人気で6倍くらいオッズついていた同馬が、当日1番人気になっており、オッズが4.3倍に下がっていた。ストレス60まで上がる。

 デーゲームの阪神vs横浜は一軍復帰したウィリアムスが当番、久々にJFK揃い踏みで、連敗を2で止める。これで30まで下がる。

 野球終了後、二男を連れて公園へ。遊んでいる時に、側頭部へ高学年のガキが遊んでいた野球のボール(柔らかいやつだけど)が思いっきり当たる。目から火花!子供たちも「すいません、すいません!」を連呼しているのでさすがに怒れず。70まで再び上昇。

 帰宅後、フレッツ光でインターネットをやってみる。ん?前のADSLと体感的には速さ変われへんで。ストレスさらに10プラス。
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【書籍】落合博満  変人の研究

2008年05月10日 | Weblog
 『落合博満  変人の研究』(ねじめ正一著、新潮社)を読む

 ねじめ正一が書いた「落合本」(そんなカテゴリーないけど)なら買わないわけにはいかない。新聞広告を見て即ゲット。即読速読。
 江夏豊や豊田泰光、赤瀬川源平といった個性溢れるメンバーとの対談を通じて落合野球や落合本人の人間性について分析している。もともと長島ファンの筆者は「長島野球を継承するのは落合野球である。」とか「低迷するプロ野球を救うのは落合だ。」とか手放しで褒めている。その一方指導者として野村や星野が比較対象にされているのだが、二人については相当辛口。ちょっと偏りすぎの感は否めない。ねじめ正一自身が「オレ流」である。

 監督就任以来、毎年中日を優勝あるいは優勝争いへ導いている落合の指導力に対する世の中の評価は、年々高まってきていると感じる。私の親戚は愛知・岐阜県に多く全員が中日ファンだが、人気はともかく(就任時は皆嫌がっていた)、実力は認めている。プロの世界、結果がすべてである。虎キチの私だが、その「人情味としたたかさが複雑に混じり合ったマネジメント」だけはビジネスマンとして是非見習いたい。

 そして数年後の彼を取り巻く状況が私には見える。ドラゴンズの監督は立浪へ禅譲、自身はオールジャパンの監督へ就任、ジャパンのキャプテンは井端を指名。落合信子はそんな「未来予想図」を描いている、間違いなく。
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吉兆の女将に脱帽

2008年05月09日 | Weblog
 高級料亭「船場吉兆」が、本店と博多店で客の食べ残し料理を別の客に使い回ししていたことを明らかにした。
 そもそも吉兆って高級料亭か!?暖簾分け暖簾分けでこれだけ多店舗展開している“高級”料亭ないぞ。
 それはともかく、これまで吉兆をひいきにし、ウンチクなんぞ垂れながら食事をしていて、今ごろ恥ずかしい思いでいっぱいの「自称グルメ」、結構いそうだな。

 あの女将(女社長)、見るからに強欲そう。根性悪な中身が外見に出ている。細木数子や野村沙知代 、デビ夫人、和泉元彌のオカンなんかと同じカテゴリーに分類される。
 年配の女の見た目のネガティブイメージと実際の中身はほぼ一致する。これまでの人生経験上、見た感じ“強欲そう”だったり“根性悪そう”なオバハンは、ほぼ100%中身も外見通りであった。(一方男の場合、パッと見ぃとっつきにくそうだったりコワモテだったけど、人柄を知ると意外とイイ人だった、というケースは結構ある。)
 
 女将、「『食べ残し』」ではなく『残されたお料理』としてほしい。」と新聞やテレビの報道に注文を付けているらしい。この状況でこの立場でこの台詞か。ある種名言である。
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祖父の愛人

2008年05月08日 | Weblog
 (こうやってタイトルを書いてしまうと生々しいが)

 先日、残業帰りに近所の居酒屋のカウンターで一人で夕食を取っていた。隣に座ってこれまた一人で飲んでいた老人とどちらからともなく話かけ、会話が始まった。
 よくよく話をするとその老人Gさんは、10年以上前に死んだ祖父の友人だった。Gさんご自身も90歳近くだがカクシャクとしていて一人で何本も瓶ビールを空けていく。
 Gさん曰く「あんたのおじいちゃんとはミナミでよー飲んだわ。でもどこで飲んでも、その後は一人でキャバレー○○って所へ一人で行きはんねん。店にええ娘(こ)おりましたんやあ(笑)」カウンター越しに聞いてた居酒屋の大将も笑いながら、「Gさん、ええんかあ、お孫さんにそんなこと言うて!?まあもう時効やからなあ(笑)」
 その話は何となく知っている。私が小さい頃から飲みに出かけても一人で遅くに帰ってくることが多く、そんな時は祖母がかなりピリピリとしていた記憶があるから。確かその女性は祖父が晩年末期癌で入院していた病院にも見舞いに来たハズ。
 昔の人、特に金に余裕のある紳士はそんな感じだったんだろうな。

 競走馬を飼ってた祖父、野球チームをつくってた祖父、初めてレストランに連れていってくれた祖父、初めてプロレス観戦に連れていってくれたのも祖父、初めてゴルフに連れていってくれたのも祖父。と随分色々な経験をさせてもらった(基本は遊びばっかりだが・・・)。
 葬式の時は500人ほど弔問客が訪れたが、みな口々に、「あんなええ人生送りはった人そうおらんで~。」
 数十年後、自分もそう言われるような人生を送れればと思う。
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【書籍】プロレス暗黒の10年

2008年05月07日 | Weblog
 『プロレス暗黒の10年』(井上譲二著、宝島社)を読む。 

 廃刊になった週刊『ファイト』井上編集長による、ここ10年間の(新日)プロレス興行衰退の模様が赤裸々に綴られている。総合格闘技の台頭、新日内部の組織崩壊等々原因は様々。
 先日の武藤の8年4ヶ月ぶりのIWGPベルト奪取も、興行ではなく企業活動として見たらある意味生き残りを賭けた「業務提携」なんだろう。何とか人気復活の足がかりとなればいいが。
 ってなこと考えながらGW明け久々に出社したらプロレス研究会K会長から、「しばらく集まってないが、久しぶりにプロ研メンバーで飲もう。日程調整してくれ。」との指令が社内メールで届いていた。何というタイミング!?
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子供の日バーベキュー大会

2008年05月06日 | Weblog
 5日は子供の日ということで、長男のお友だち4人ほど招いて、我が家のバルコニーでバーベキュー。基本的にアウトドアは大の苦手で、普段友人とバーベキューなどに行く時は大抵そういうのが得意な友人に任せっきりだったのが、今日は大人の男は私一人ということで家内に助けてもらいながらお世話役に徹する。人としての“立ち位置”が随分と変わったものだ。

 いつものTVゲームや公園遊びとは一味違うイベントということで子供たちは大喜び&大盛り上がり。私も具材を焼きながら、彼らの会話を聞いていた。で、またその内容が実にくだらない…。
「校長、アタマバーコードやでえ。こないだ女子更衣室覗いてたらしい。うちの姉ちゃん着替え見られたって言うとったわ。」(爆笑)
「女子うっといわあ。特に○○、すぐ先生にチクりよるぅ~。」(全員同意)
(ウィンナーが焼けたら)「○○のチンポやあ~!」(爆笑)
「お母ちゃんと一緒に風呂入ってる人、手ぇ上げて~?」(歓声)
「エド・はるみのオッパイ飲みたい人、手ぇ上げて~?」(嬌声)
(く、くだらん。あ~でも、俺も小学校ん時の会話、こんなんやったなあ)このテンションでノンストップ1時間半。私も横で耳をそばだてながら、あまりのバカバカしさと懐かしさで思わず何度も苦笑。

 子供の日にちなみ総務省が発表した推計人口によると、15歳未満の子供の数は27年連続減少し過去最小を更新したとのこと。子供の数は年々減ってきている一方、小学校4年生10歳児の会話の低俗さは、私が当該年齢だった1970年代と“ほぼ横バイ”である。これでいいのだ。
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厄除け参り(本厄)@清荒神

2008年05月05日 | Weblog
 4日は早朝から一人で清荒神で厄除け参り。昨年の前厄のお参り以来1年3ヶ月ぶりと期間が空いてしまった。車が混まないよう朝6:30くらいに家を出て、着いたのは7:20頃。日中は参拝客でいっぱいだが、この時間帯はさすがに人もまばら。ここは神仏習合で真言三宝宗・清澄寺(せいちょうじ)の境内に神社・鳥居がある。
 前厄の時にもらったお札を返し、新しいお札をもらう。五千円也。子供たちが一緒だとすぐに退屈がるが、一人だとゆっくり境内を散策できる。
 行かなければと思いつつなかなか時間が取れずできてなかった事ができて少しホッとしている。今年いっぱい無事元気に過ごせますように。
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米国軍人に対するリスクマネジメント

2008年05月04日 | Weblog
 先日、青森県三沢基地駐留の米国軍人が強制わいせつ罪で逮捕された。またかよ・・・

 仕事で知り合った友人Kさんはかなり変わったキャリアを持つ。小学校卒業と同時に単身渡米(よく親が許してくれたものだ)。そのまま中学~20代前半を米国で過ごす。帰国後就職した企業が当社と取引先で、Kさんは私の仕事のカウンターパートであった。仕事のつながりは今はないが、年齢は一つ違いということもあり、個人的なご縁は続いている。ある年の年賀状の家族写真に突然、15~16歳くらいのハーフっぽい女の子が写っていた。上の男の子がわが長男と同い年なので、それよりも大層年上に見えるこの娘は誰かとたずねると、「アメリカで子供つくってまして。いろいろあって向こうに残っていたのですが、日本で育てることになりましてん。」と頭をかく。ファンキーな人だ。

 何年か前に沖縄駐在の米国軍人の少女暴行事件がおこった時、Kさんは「十分ありえる話ですよ。」と言っていた。下っ端の軍人なんて、向こうでも職にあふれた移民や街の札付きといった程度の低いやつらが非常に多いという。そういう輩が街で“スカウト”され、本人たちもこのまま米国でくすぶっているより、手っ取り早くステイタスが得られるため入隊するそうだ。「その上、日本や極東方面の基地へ送り込まれる奴ってレベル低いッスよ~」そうだろうなあ。

 ハインリッヒの法則によると「1件の重大災害(死亡・重傷)が発生する背景に、29件の軽傷事故と300件のヒヤリ・ハットがある」らしいが、沖縄や横須賀、岩国などでは、マスコミで表沙汰になる事件の水面下で、米国軍人に迷惑をかけられたり嫌な目にあったりというレベルの事柄は日常相当あるのだろう。三沢も田舎だが夜は市街地に米国軍人がウロウロしてて異様な雰囲気だっていうのを聞いたことあるし。基地の街では、所詮その程度の奴らが一般市民の中に放たれている、と思ってリスクマネジメントしないとこんな事件永久に起こり続けるぞ。
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【CD】+1

2008年05月04日 | Weblog
 木村カエラの4thアルバム『+1』を聴く。
 作曲陣が奥田民生や石野卓球など豪華メンバー。それぞれ楽曲の良さもさることながら、アルバム全体のつながりもgoo。以前の3枚に比べて本人も自信を持ってきている感じがする。かなりクォリティ高し。
 ボーカリストとしてはまだまだ向上の余地はあるが、とにかく顔がいいし、スタイルがいいし、センスがいい。応援してるで~。
 
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ミドルマネジャーに求められるもの

2008年05月03日 | Weblog
 2日はGWの中日で出勤。机の上には東京支社から送られてきたミドルマネジャーに関する調査研究報告書が置かれていた。ミドルマネジメントが十分な役割を果たすためにいかにあるべきかについての検討を行った、某財団法人の研究レポートである。本紙は調査データまで含めると百数十ページと結構なボリュームだったが、ちょうど今取り掛かっている仕事に関係しているので拝読した。

 前段は様々な企業へのアンケート調査のデータがくどくどと紹介されている。そして最終章は経営者とミドルマネジャーへの4つの提言ということで、
 1.経営者へは
  ①ミドルマネジメントを結節点として活かす信頼の経営を再生する。
  ②ミドルマネジメントの役割を明らかにする。
  ③ミドルマネジメントの能力と意欲を高める。
  ④ミドルマネジメントの行動を支援するための、環境を整備する。
 2.ミドルマネジャーへは
  ①もの言うミドルになる。
  ②「マネジメントの専門職」になる。
  ③「自ら学び、考えるミドル」になる。
  ④「広がりのあるミドル」になる。
と結論付けている。そして各項目に対して数行程度の定性的なフワフワとした説明があるだけ。

 えっ!?それだけ??

 研究会には大企業のトップクラスから大学教授にいたるまで30名余りが名を連ねている。彼らが半年くらいかけて研究して出した結論が上記のような稚拙なもの。蒼々たるメンバーが相当エネルギーを費やしてこの程度のアウトプットかぁ。

 とかくHRD関係の調査報告はこの手のものが多い。なぜか?要するにHRDの世界において仮説レベルで述べることは、人事や人材育成部門に在籍している者なら普通80~90%くらいは的を得たことが言えるからである。「今日本の企業ではこんな感じなんだろうなあ。」という初めにおおよその結論があり、その時点で「バカの壁」が構築されてしまう。で、結局そこから調査途上でも大胆な意見や新たな切り口が見出せず、当初の仮説へ無難に収斂していってしまう。 
 できれば上記の提言から一段階踏み込んだ行動指針が欲しかった。というか「答え」は我々ミドルマネジャーそれぞれが見つけていくものかもしれないが。
 GW中に見つけよう。
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