“ゲス不倫男”宮崎謙介が議員を辞職した。
奥さんが出産間近にも関わらず、不倫相手の女性タレントを自宅マンションに連れ込んでいたという。記者会見でもその去就が注目されていた。「当然だ」というのが大半の国民感情だろう。これで生涯育休を取れるかもしれない特権を獲得した(爆)。
不祥事を起こした国会議員が、辞職するとか、大臣は辞任するが議員は続けるとか、どうやって決まるのだろう。
あらためて調べてみると、国会議員がその身分を失うのは、衆議院解散とか本会議における除名処分においてだけで、懲戒ルールみたいなものはないようだ。民間企業なら、通常就業規則に懲戒ルールが定めてある。不祥事の内容や度合に応じて、軽いものは訓戒・けん責、重いものは懲戒解雇など、基準が設けられている。いざ懲戒を発令するときも、被処分者間で不公平が生じないよう、過去事例なども考慮しながら慎重に量刑を決定する。
国会議員はそういうものがないから、業者から金を受け取っていた甘利氏や、実際の不倫現場を撮られた細野氏などは、議員を辞職せず、今回の宮崎氏は辞職する、といった具合に、人それぞれ違ってくる。今回は、あくまでプライベートの痴話だが、“ゲスさ度合”で議員辞職の判断に至ったということだ。
懲罰に関するルール未設定や不明確さも、政治家の不祥事が後を絶たない原因の一つなのではないか。