☆☆☆☆☆
素晴らしい構成力、角田光代さん凄い。
料理それも「作ること」に特化した連作短編小説集で、前の話で脇役だった方が、次の話では主人公に・・・またその話で脇役の方が次の話で主人公へと数珠つなぎに。
誰もが脇役と思える方も実は主人公、すべての方に物語があり、この世で生きる限り、ひとりひとりの物語がある。
「食べること」、「つくること」、大切、毎日の食事の中に生きるこだわりがある。
最後に各小説出ででてきた料理が写真付きで「ストーリーに登場するごはんの、おいしいレシピ」として紹介されている。
でも、何でもない展開なのに、各小説の最後の場面で、ほろりとさせられます
歳とって、涙もろくなりましたな・・・困ったもんです。