ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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第551回・田辺寄席~桂文華の段

2010-11-21 23:57:15 | 田辺寄席


文華さんの段、前座はまめださん、このGAP楽しみですな。






開口〇番・・「質問アレコレ」・・・桂文太

よくある質問に、この田辺寄席の舞台どうしておられるのですか。
この会場、普段は、卓球とか合気道に使っていて、土曜日の朝に設営し、
日曜の終演後には、ほぼ1時間で解体、ほんまお世話の方、ご苦労様です。

田辺寄席の後ろの額は、橘右佐喜さんの寄席文字、めくりも毎回書いていただいて
噺家さんも、持って帰って、大事に使われているとか。
繁昌亭の額は、言わずと知れた、米朝師匠の「楽」という字。
本人曰く、書というより、落書きと・・・。

見台と膝隠しは、三枝兄はんがくれたもので、材質(ケアキ)が良いので、
しっかりしているけど、結構重い。

座布団も、もし贔屓の噺家さんに寄贈されるなら、中の綿は適当に。
あまり多くて、フアフアは、やり難いし、逆に足が痺れやすいと・・・。

田辺寄席は、鳴物も生でと、一番太鼓もできるだけ多くの方に聞いてほしいので
あえて、時間を遅らせて、いつも叩いています。

まあ、これからも、気になることがあれば、受付にメモでもいれてもらえば
次の機会に、お答えすることにします・・・と。


一、桂まめだ・・・・・・・・・・・・・・「みかん屋」

朝から仕事があったとか、若草色の着物のまま会場入り。
訥々と喋り初め、お客様に大丈夫かと、不安がらせながら、ご自分のペースへ。

田辺寄席とかけて・・・・・とお決まりのなぞかけで、場が和む。
師匠の文福さん、そのままで、語り口まで似てきている。

噺は「みかん屋」、私の噺を聴く為の三つの約束事。
①おもしろかったら、大いに笑う。
②おもしろいとこを探して、笑う。
③おもしろくなくても、笑う。

落語仲間に聞くと、この前の、まめださんの独演会。
「長短」の、長の方がニンにおうてと、「一文笛」も良かったと

でも、今日は、三つの約束事の、②と③の繰り返し。
上を見んと、女房、子供が養えません。
これから文福一門の吉本復帰で、どう変わるのか、まあ
まめださんは、このままのキャラで突っ走るんでしょうな。


二、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「短命」

一年程前に、引っ越しされた、家が、北田辺で、今日は自転車で、3分半で着けましたと。

でもこの田辺寄席、今日で、551回目、月三回で12カ月、一回が5演目とすると、年間180の噺が聴ける。
上方落語の数は、400とも600とも云われていますが、200あれば、ほぼ網羅しまので、
それを、一年間でやってしまうとすれば、文太師匠、(演者、演目)決めるだけで大変ですな・・と。

いつも、2~3、演目を出すのですが、今回2席なので、6~8演目だすと、
やはり、あまり出ないようなのと意識してだした、「短命」と「猿後家」で決まり。

久し振りなので、昨日、きっちり、繰ってきましたと・・・。

でも私が、会場に早く着いたら、庭で文華さん携帯で話しておられると思いきや、
「猿後家」の奈良案内のくだりをおさらい中・・
文華さんの、常に完成度の高い芸を届けようとする姿勢には、頭が下がりますな。

噺は、「出養生、毒も一緒に、連れて行き」で「短命」。
勢いがあり、噺のおもしろさが直球で伝わる。

文華さん、言葉使いは悪いが、いっこうに柄の悪さにならないのは、
生粋の大阪人の強みか。

喋りだけで、(鳴物なしの噺でも)、上方落語の世界を充分、堪能させてくれる
最高の噺家さんですな。



三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・「味噌蔵」

ケチの旦那が留守の間に、お店の者が、どんちゃん騒ぎ。

「始末の極意」につながる普段のケチ振りがおもしろいが、
食べたいものを注文しようと、番頭が、何が食べたいと聞くと、
マグロの刺身、鯛の塩焼き、レンコンの天ぷらタコの酢の物、
そしてでたのが、「るーちゃん餃子」この言葉、
私が中学の時、初めて落語に出会った時の知ったフレーズ。
確か、仁鶴さんであったようで、懐かしい。

でも、この噺、発生は、江戸それとも上方・・・・。


仲入り


四、桂三若・・・・・・・・・・・・・・・・「堪忍袋」

ざこばが、義理の父であるというのをネタに・・・・。

声の大きいのは良いが、限度がありますな。
特に、ネタに入ってからは、過ぎたるは及ばざるがごとしのように、
大き過ぎて、逆に中味がないようで逆に損をしている。

「堪忍袋」、やはり、夫と妻の、心の機微でおまっしゃろ。
喧嘩するほど、仲が良い。
「家、うまいこと、いってますか、うち、ボロボロですわ」は、義父のざこばさんのマクラ
この、芸風、三若さんも、継承するんでしょうか・・・。

五、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「猿後家」

すべての登場人物が、活き活き。
特に、べんちゃらを言う太兵衛と、べんちゃら言われて、満更でもないお家はんが、最高。
文華さん・・・凄い、そして、何より、おもしろい。

文華さんの落語を聴いてると、上方落語というより、なぜか
大阪落語(こんな言葉があるのかどうか知りませんが)やなぁ・・・と思う
今日、この頃でおます。
(CDで聴いて楽しいのは、枝雀さんと、文華さんですな。)



最後の、いつもの抽選会、次回の通し券、ペア券、昭和町寺西長屋のお食事券に加えて、
今回の551にちなんで、「551の蓬莱の豚饅」が景品に・・・。

大阪らしい、しゃれでおますな・・・次回12月師走寄席は、「昭和46年入門組」として、
文太、仁智、春駒、雀三郎、の面々が、「がっぷり四つの会」を18日(土)、19日(日)で開催。
結構、濃いおますな・・・。


第551回・田辺寄席~桂文華
2010年11月21日(日)午後1:00開演
桃ヶ池公園市民活動センター

一、桂まめだ・・・・・・・・・・・・・・「みかん屋」
二、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「短命」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・「味噌蔵」
仲入り
四、桂三若・・・・・・・・・・・・・・・・「堪忍袋」
五、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「猿後家」


10-57-247


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