修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

樹氷に包まれた大万木山を歩く(その2)

2018-01-17 11:42:24 | 山歩き

  門坂峠から山頂まであと1.5㎞程の距離があります。この先は尾根伝いの上り勾配となり頭上の霧氷や樹氷が徐々に増えていくこと間違いありません。また、足元の雪の量も増えていくことでしょう。夏道であれば、暫く尾根の西側を巻いてからジグザグを切りながら毛無山からの尾根との合流点の小ピークに達し、そこからは高原散歩が楽しめる平らな尾根道が暫く続くことになります。しかし、雪中行は得てして最短ルートを選ぶ傾向があり、我々の先行者のトレースもジグザグを切るルート取りはせず、西斜面を直登気味に尾根上に出ていました。、

↓ 門坂峠から望む等検境(916.7m)です。大万木山から尾根伝いに行くことが出来ますが、まだ未踏の山です。

 ↓ 門坂峠からは三瓶山の好眺望が得られます。この日は津の郷山(957m)の先に薄っすらとシルエットとなっていました。

 ↓ 雪を纏うた地蔵堂を後にして、その後方に延びる道を山頂へと登って行きます。

 ↓ 標高が1,000mを超えてくると俄かに樹々の枝に着いた霧氷が多くなってきて、森全体が乳白色になってきました。

 ↓ 標高1030m地点で夏道はジグザグを切って高尾根を目指しますが、この日のトレースはジグザグを切らず西斜面を直登気味に登って行っていました。

 ↓ 白色の森の中を登って行きました。直登気味の斜面は意外にもきつく、トレースがあるとは言えかなりの力仕事となりました。ただ次々に展開する美しい雪景色に疲労感はあまり感じませんでした。

 ↓ ジグザグを切った夏道が登って行く小ピークが左手にマウンドのように見えました。辿り行くトレースはもう直ぐ平らな尾根道筋に出る頃です。

 ↓ 標高1,080m程の尾根筋に出たようです。霧氷を纏った樹々の枝はもうクリスタルのカーテンのようです。

 ↓ 平らかな尾根筋が続きます。凍り切った森の樹々を壊さぬように怖々と縫うて山頂に向かって進みました。

 ↓ 頭上もまた全面真っ白な世界です。

 ↓ 平らかに広々とした森がどこまでも続いている錯覚を覚えてしまいました。真白く美しい森が広がります。

 ↓ 上を仰ぎ見てもどこまでも白い森が広がっています。少し陽光が射してきて、森に活気が生まれたように感じました。

 ↓ 自然の造形は図らずもこんなに力強く、迫力に満ちたものになりました。

 ↓ 森を進むほどに乳白色の密度がより濃くなっていきました。森の空気も凍ってしまって森全体が白くなってきたかのようです。

 ↓ 濃密な白色の森です。ガラスの世界のようでもあります。

 ↓ 凍てついたブナの古木の幹の表面です。霧と風と冷気のなせる作品!白い森に活気を運び込みます!