今年もスプリング・エフェメラルたちの輝く姿を鑑賞出来る季節がやって来ました。春先あるいは春の一瞬にはかなくも短い命を惜しむように美しく山野に咲き、咲いた後は静かに消えて行く小さな花々をスプリング・エフェメラルと呼びます。その第一弾として広島県三次市吉舎町の安田の里にユキワリイチゲを訪ねました。〔2月18日(月)〕
↓ 上下川の右岸の道路端の斜面に群落をなして咲くユキワリイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)の姿がありました。
↓ この花は陽光の下でなければ花を開きません。この日は幸運にも晴れており見事に開いた姿を見せてくれました。
↓ ユキワリイチゲは通常は薄紫色の花ですが、ここ吉舎町安田の花は珍しくも白色です。
↓ イチリンソウ属の花ですが、寄り添って咲く姿もよく似合います!
↓ 雑草を刈り取るなどの世話をしないと芽を出さない植物です。こうして拝見出来るのも地元の方々のお世話の賜物です。
↓ 二輪の揃い咲きです。この花には花弁がなく、花弁のように見えるのは萼片とのことです。
↓ 満開の若々しい花です!
↓ 群落は種ではなく地下茎で増えるようです。昨年モグラの被害で群落が減少していましたが、少しづつ回復してきているようでした。
↓ 安田自治振興会の皆様が管理されているユキワリイチゲ自生地です。
↓ 上下川の対岸の県道沿いの斜面に小規模ながらセツブンソウ(キンポウゲ科セツブンソウ属)の自生地がありました。まだ小さな蕾が開き始めたばかりでした。
↓ セツブンソウの群落の規模はこの後訪ねた庄原市総領町のそれに圧倒されますが、ここも年々徐々に充実してきているようです。
↓ セツブンソウと共にセリバオウレン(キンポウゲ科オウレン属)も咲き始めていました。まだか細い花しか見られませんでした。
↓ セリバオウレンは雌雄異株で、これは雄花でしょうか!?
↓ セツブンソウ自生地の様子です。