塩ヶ森(標高525m、愛媛県東温市)にスプリングエフェメラルのひとつであるスハマソウ(キンポウゲ科スハマソウ属)を訪ねました。スプリングエフェメラルとは、春先や春の季節にはかなくも短い命を惜しむかのように一瞬だけ山野に花咲き、咲き終わると密やかに消えゆく小さな花たちのことです。塩ヶ森の今年のスハマソウは近年にない豊作で見事に咲き誇り感動的な出会いとなりました。〔3月14日(日)〕
↓ 塩ヶ森(526m)の山頂から少し下った斜面で満開の時を迎えたスハマソウの群落に出会いました。
↓ 太平洋側のスハマソウは白色が多く、日本海側は多彩と言われていますが、ここの花は後者の系列に入るようです。植生の株がここで繁茂したものと見られています。
↓ 真っ白で少し大きめの花が群落から少し離れた位置に咲いていました。
↓ 花弁のように見えるのは実は咢片です。通常6枚の咢片ですが、この株はどちらも7枚です。時には8枚の咢片のものもあると聞きます。
↓ 5輪の花が揃い咲き!これはこれでまた見事です!
↓ 白色の大きな株に一輪だけ水色の花が!スハマソウはミスミソウの仲間ですが、三角の葉の先が尖ったミスミソウに対し、スハマソウは葉先が丸くなっています。
↓ 同じ白色系のスハマソウですが、沢山ある雄しべの色がちょっと違っています。いろいろなバリエーションがあるのもスハマソウの特色のようです。
↓ 道路端の法面に貼り付くように群落となって咲き誇るスハマソウ!