世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

にんかなに扮する天使

2014-02-20 08:37:16 | こものの部屋

自分が作った自分の世界に生きるのではなく、真実の世界に生きる自分を発見し、その自分を生きなさい。

解脱とは、まさに自己存在の自己存在による発見です。
魂の新生です。

あなたがたが今、自己存在と思っているものは、本当の自己存在ではありません。

馬鹿が、人間を汚すために作った、感情塊です。

自分の心の中を、見てごらんなさい。
他人を嫉妬する心、他人を苦しめてやろうとする心、あらゆる醜い感情があるでしょう。

あなたがたは、それを自分と思い、それにしたがって生きているのです。

ですがそれは、本当のあなたではありません。

魂の世界の馬鹿が、人の心の中に作る、いやな感情の塊なのです。

馬鹿は太古の昔から、人の心の中にそのようなお化けのような醜いものを作ってきたのです。

それによって、多くの人間存在は、自分を醜いものと思い込み、醜く生きてきてしまったのです。

しかしもう、あなたがたは、自分の心の中で、本当の自分と、その感情塊を見分けることができるようになったのです。

解脱の準備が、整ったのです。


                         サビク






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散歩、日傘をさす女

2014-02-20 04:22:43 | 虹のコレクション・本館
No,74
クロード・モネ、「散歩、日傘をさす女」、19世紀フランス、印象派。

モネは風景や植物を描くのはよかったが、人物は苦手だったらしい。
それなりの作品を描いてはいるが、人物画はどれも、人間を正面から見ることを避けている。そういう傾向は、印象派の絵画全体に見られることだが。

女性像を、風景画のように描きたい、などということも言っているらしい。
たしかにこの絵は、女性を風景の中にある一種のオブジェとして描いているようだ。日傘とヴェールの奥に、人間の女性の匂いを厳重に封じ込めている。

モネは、女性がいやだったのだろう。そういう男は多いがね。
19世紀になってから、内部から強い精神性を発揮する女性が増えてきた。それに対し、一種の恐怖感を、男は抱き始めていた。それゆえに、男は、絵の中で、巧みに女性を殺そうとしているのだ。

女性の死に顔を描いた絵なども残しているがね、そんなところにも、モネが内部に抱いていた女性への苦しい気持ちが漏れている。

ルノアールにはそれなりに、女性に対する賛美の気持ちがあったが、モネは嫌悪感を否定することはできなかったようだ。

この絵には、紳士を装った男の、女に対する、きつい本音が隠れている。




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