No,75
ヤーコブ・ヨルダーンス、「クレオパトラの饗宴」、17世紀フランドル、バロック。
クレオパトラをテーマにした絵を探した。ヨルダーンスは人間の裏を描くのがうまい画家だ。美しいが見栄っ張りな女を囲んでいる男たちの表情が絶妙にいい。
ちやほやしているように見えるが、男はこういう女を一番馬鹿にしている。
クレオパトラというのは、女性にとっては一つの理想形だろう。美貌、知性、地位、財産、いい男、ほとんどすべてを持っている。歴史に名を残す絶世の美女だ。欲しいものがすべてここにある。
だからと言って、こんな女を目指して、あがき始めると、こういうことになるぞ、という絵である。
結局、クレオパトラは、男に翻弄されて、悲劇的に死んだ。愛する男との愛の日々はあったかもしれないが、つかの間だった。
ヨルダーンスは、クレオパトラを、美しいが頭の悪い女、という感じで描いているようだ。こういう女性は、けっこういる。きついことをやって、かなりなことになるが、結局は、男の餌食だ。本当に賢い女は、クレオパトラを冷めた目で見ている。
女性はこの絵を見て、自らの道標とすることだ。
ヤーコブ・ヨルダーンス、「クレオパトラの饗宴」、17世紀フランドル、バロック。
クレオパトラをテーマにした絵を探した。ヨルダーンスは人間の裏を描くのがうまい画家だ。美しいが見栄っ張りな女を囲んでいる男たちの表情が絶妙にいい。
ちやほやしているように見えるが、男はこういう女を一番馬鹿にしている。
クレオパトラというのは、女性にとっては一つの理想形だろう。美貌、知性、地位、財産、いい男、ほとんどすべてを持っている。歴史に名を残す絶世の美女だ。欲しいものがすべてここにある。
だからと言って、こんな女を目指して、あがき始めると、こういうことになるぞ、という絵である。
結局、クレオパトラは、男に翻弄されて、悲劇的に死んだ。愛する男との愛の日々はあったかもしれないが、つかの間だった。
ヨルダーンスは、クレオパトラを、美しいが頭の悪い女、という感じで描いているようだ。こういう女性は、けっこういる。きついことをやって、かなりなことになるが、結局は、男の餌食だ。本当に賢い女は、クレオパトラを冷めた目で見ている。
女性はこの絵を見て、自らの道標とすることだ。