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世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ラピスラズリ

2014-02-22 08:38:13 | こものの部屋

オリハルコンとは、ラピスラズリのことです。

かのじょはこういう、現代社会の常識を大きく超えるような話は好みませんでしたが、わたしはそういう話もします。

むずかしさを感じる人はいるでしょうが、ついてきなさい。

パワーストーンのHPなどでは、ラピスラズリの効果など言われていますが、あれはほとんど嘘です。信用しない方がいい。鉱物と言うものは、あくまでも愛の媒体です。

その質、色、光、価値などによって、愛があなたに愛を表現できるというものです。

しかし、ラピスラズリには、とても重要なことがあります。

アトランティスの沈没という伝説は、本当にあったことです。
アトランティスという大陸が、一夜にして滅んだのです。
その原因の一つは、このラピスラズリ、オリハルコンをめぐって起きた、人間の、あまりにも醜い事件でした。

あなたがた人類は、オリハルコンをめぐって、おそろしく馬鹿なことをしたのです。

それゆえに、ラピスラズリには、その人間の忌まわしい記憶が、まとわりついているのです。生きている人間は忘れ去っているが、裏側にいる人間は覚えている。

ラピスラズリを見るたびに、人間はいやなことを思い出す。
ゆえに、その石を持っていると、人によっては、よくないことが起こるおそれがあります。

ラピスラズリは、できるだけ、顔料などの用に使った方がよいでしょう。お守りとして持つことは、お勧めしません。

アトランティスを沈めたのは、神です。神は、やろうと思えば、今も、一夜にして、ユーラシアもアメリカもアフリカも、沈めることがおできになります。しかし、この時代は、そういうことはなさいません。なぜと思いますか。

あの時と、今とでは、人間の段階が違うからです。
あなたがたは、今、まさに、アトランティスの時よりも、むごい神のお目玉を食らっているのですよ。

美女というオリハルコンをめぐる、馬鹿によって。


                        サビク






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花咲く桃の木

2014-02-22 04:57:01 | 虹のコレクション・本館
No,76
フィンセント・ファン・ゴッホ、「花咲く桃の木」、19世紀オランダ、後期印象派。

人間の魂を描くことのできない画家は多いが、植物の魂を描くことのできない画家も多い。というより、描くことのできる画家はほとんどいない。人間は花や木や森の絵を、それはたくさん描くが、みな、植物を、美しく、人間に心地よさを提供してくれる環境素材以上のものには考えてはいない。

その中で、ゴッホは、植物の熱い存在を的確に描いている。ひまわりにしろ、糸杉にしろ、アイリスにしろ、アーモンドや桃やオリーヴにしろ、それぞれに人格を持った存在として描かれている。実に美しい。

ひまわりを選ぼうと思ったがね、こちらの方が涼やかで美しいので選んだ。

植物存在はものではない。妖精のように荒く利己的な存在でもない。優雅な人格を持った、洗練された魂だ。その生き方を生きるのにふさわしい魂が内部にいる。

人間はもっと、植物というものに、リアルに迫ってみねばならぬ。そこには、人間には知りえない、深い世界がある。

ゴッホは、その卓越した感性の中で、知らず知らずのうちに、植物の魂を感じていたのだ。




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